AI時代の泳ぎ方

AI時代のリスキリング論

tom's eye 34. 教育 次のコンセプト(生き抜く力とは)

文科省が進めている2020年度新学習指導要領にアクティブラーニングという考え方がある。

アクティブラーニング(以下、AL)とは、 「課題の発見や解決に向けて主体的、協働的に学ぶ学習」

それによると、これからの時代に求められる資質、能力は、

「自ら立てた問いに対し、チームとして協働しながら解を見つけ、新しい価値を主体的に創造する。」

「単なる知識、技術の獲得だけでなく、それを活用する思考力、判断力、表現力、

さらには主体性、多様性、協働性がいる」とのこと。

 

ALが注目されるのは、より能動的、主体的な学習ほど学んだ内容の定着度合いや教育効果が高いから。

 

アメリカ国立訓練研究所が発表した学習定着率の結果が面白い。

第1位 人に教える

第2位 自ら体験する

第3位 話し合う

第4位 実演を見る

第5位 見て聞く

 

そうか。N0.1は、誰かに教えることで自らも学ぶんだな

教師は偉いし、面白い職業なんだ。

 

              

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tom's eye 33. AI時代に求められる知とは(毎日をいかに充実して過ごすか②)

AI時代に求められる知と題して、20016年12月24日の日経社説では、「知識や体験を元に、物事を多面的に見る力や考える力、ひらめきを生む感性を備えること。」とあった。

僕に言わせれば、もう一つ。

「やってやろう」というモチベーション力を養うこと

そういう意味で、文科省が進めている2020年度新学習指導要領は興味深い。

教員が「何を教えるか」ではなく、生徒の視点に立って、「何を学ぶか」を示し、それにより「何ができるようになるか」を問い、「どのように学ぶか」を掲げるという。

そして、その手法がアクティブラーニングだ。コンセプトは間違ってないと思う。

 

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tom's eye 32. やる気の科学(毎日をいかに充実して過ごすか①)

毎日をいかに充実して過ごすか。

人とのコミュニケーションや情報からの刺激を受け、やる気が高まっている時を逃さず作業に着手するのが一番と最近思う。

というのも、やる気が高まったその刺激の瞬間から離れた途端、他のどうでもいい情報が次々と脳に舞い込んでくるため、めらめらと燃え始めたやる気がどこかに行ってしまうからだ。

次々と情報刺激が連続する現代は、人の関心はどんどんうつろっていきがちだ。

だからこそ、やる気を感じた瞬間を大切にし、それを活かす所作を身に着けたいと思う。

 

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tom's eye 31. もの消費からこと消費へ(心のマーケティングへ)

中国人の日本での爆買いは終わり、旅行業界は、もの消費からこと消費の対応に追われている。

日本人はとっくにこと消費に移行している。

そして、マーケティングの焦点は、「こと」というものに人間がどういう興味を示すのかということの解明。

キーワードは「五感」、「感情」だ。

 

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tom's eye 30. ​​美容院も「コト消費」の対象

行きつけの美容院のオーナーに面白い話を聞いた。

元々英語が話せるのがウリで、西欧人の駐在員のお客さんが多い店だったのだが、

最近、日本に旅行に来た一見さんが突然やってくるのだと言う。

理由は、その美容院は時々フェイスブックに広告を出したりしていて、日頃の外国人のお客さんから「いいね」を頂き、その評判を聞きつけてやって来るのだそうだ。

わざわざ外国から美容院に来る動機は、日本のサービスの素晴らしさを経験できるからだそう。

ここから分かるのは、美容院というのは単に髪を切る、整える場所ということではなく、自分を素敵にしてくれる心をうきうきさせる場所だということ。また、現地の美容師さんとじっくり世間話ができ、貴重な情報も手に入る場所ということだ。

美容院も「こと消費」の一つなんだね。

 

そう考えるとこれからのマーケティングに応用できる。 小さな美容院でも勝機があるのではないか。

 

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tom's eye 29. メモが重要な武器になる

これからは脳をいかに生かすかの時代である。

一方、人間は忘れる動物である。

だからメモは非常に重要な武器になる。

スマホによってメモ革命が起きる。

事実、僕は日々のメモで脳に刺激を送り続けている

その結果がどうなるかわからない。

ただ確実なのは、自分の日々の考えのリマインド効果で色々なことが繋がり出していることである。

TVをボーッと見ていた頃とは明らかに違う。

 

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​tom's eye 28. 働き方改革 2方向

働き方改革は、雇用形態を二つに分けて考える必要がある。

一つは、定型化した業務中心の労働力としての雇用

もう一つは、創造的な業務中心の成果を上げるための雇用

今、議論すべきは後者。

ワークスアプリケーションズCEO 牧野氏(2月25日 日経)より

 

僕も「創造的な働き方とは」に想いを巡らせている方だったが、 ふと思ったのは、とは言え、前者の類いの労働は必要だし、残る。

しかも、今後AIの導入で人員削減の圧力に晒される層だ。

このセグメントのモチベーションと経済力をいかに維持し、高めるかも社会的に重要な課題ではないか

 

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