AI時代の泳ぎ方

AI時代のリスキリング論

tom's eye 119. 舞台慣れって大事

舞台慣れが有利ということは、全ライフステージに当てはまるな。
人はある職種やカテゴリーで舞台慣れをするべく生きているようなものだ。
学生さんが就活の時、異口同音にリクルートスーツを着ていくのは舞台慣れしていないからだ。
舞台慣れしていない人間はどうしたって目立ちたいとは思わない。
自分の底の浅さを見抜かれたらどうしよう、恥ずかしいとアイデンティティ クライシスを怖れるからだ。
 
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tom's eye 118. 将棋界とAIをウオッチせよ

​今の将棋界の潮流を追うことは、近未来の人間とAIとの付き合い方を見通す参考になる。

昨今の棋士は、棋士同志の研究会より、自宅でAIソフトと向き合って棋力を磨くのが主流だと言う。

少しでも強い相手と組んで研究するのが常識とされてきたが、様変りだ。

AIを活用すれば、例えば、自分の問題意識にある局面を取り出して、AIの意見を瞬時に聞くことができる。

具体的には、その時の評価値で局面がどちらにどれだけ優勢かが判断できるわけだが、実は、何故その値なのかまではAIは語ってくれない。

なので、その前後を動かしながら評価値の推移を見て、何故かを棋士が類推するわけだが、それでも今までにない情報を得られるわけで、棋士の能力増強に確実に役立つわけだ。

AIを相棒にして自らの能力を拡張する

将棋界に限らず、これが、高度な知的スキルを磨くこれからの人間のやり方なのではないか。

 

     「将棋のAIの評価値」の画像検索結果

tom's eye 117. 理想の教育

空前の将棋ブームだと言う。

筆者も根っからの将棋ファンなので、うれしいことだと思うが、何故これほど関心を呼ぶのだろう。

すい星のごとく現れた藤井聡太四段がその主因には間違いないが、

一つには、AIと人間の関係が今後どうなっていくのかをウオッチするいい先行例という関心もあると思う。

 

そこで、​女流棋士三段の竹部さゆりさんが番組で取り上げていた彼女の父の話。

 

娘から「私より弱い人とやっても強くならないからやりたくない」と言われ、
 
教える人は教えられる人の3倍の力がないと教えられない
 
また、教えることで、その人はさらに強くなる。」と諭したと言う。
 
なんかいい話だなあと思った。
 
また違う文脈の中で、「超初心者に教えるにはどうしたらいいんですか?」という質問に、
 
勝たせてあげるようにナビゲートするのがもっともいいということだった。
 
もちろん、モチベーションが大事という話だが、勝つというゴールを体感させる
のが一番ということだろう。
ことほど左様に、一般の教育でも、勝ち負けはないものでも、ゴールを夢想させる
のが有効なのではないか。
 
この二題の話、理想の教育とは何かを端的に示しているような気がするのだが、いかがか。
 
また、教える人と教えられる人は、ウインウインの関係になるんだなあ。
地球上で、こんないい関係があったのかとも思った次第。
 
 
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tom's eye 116. 働いている人は中々辞められない社会に

2020年頃を境にして日本は労働人口減少社会に転じると言う。(みずほ総合研究所 堀江奈保子氏)

何を意味するかというと、全体の国力が確実に削がれていくのが避けられないのと、
だからこそ生計を維持するために、働いている人は中々辞められない社会
になるという事だ。
 
女性でも生涯働き続ける。
 
シニアでも75歳の後期高齢者まで働き続けるのが当たり前の社会になる。
 
どうせ働くなら、ポジティブに働きたい
 
人間男女皆、生涯働き続けるスキルを磨く時代の到来だ
 
「母親でも働く」の画像検索結果

 

tom's eye 115. 先を見通す力

将棋の強くなる一つの方法は、数手後の景色(客観的な形勢判断)が見えるようになることだ。

その局面の見極めの正確性が、強い弱いの分かれ目と言ってもいい。

プロ棋士になっても、この基本的なことに悩むことが多いと言う。

ことほど左様に、人間は、自分も含め、現局面に心を奪われ、先を見通さず失敗する人が何と多いことか。
 
「将棋で一手指す」の画像検索結果

 

 

​tom's eye 114. 人生100年時代のキャリアプランの作り方

前にも書いたが、企業と個人の関係は1対1になっていく。

 

個人は、自分の履歴書を世界を束ねるギグエコノミーのプラットフォームにアップし、その都度、自分を買ってくれる企業と契約し、働き、対価を得るようになる。

 

その時、何が基準になるかと言うと、履歴書、つまり自分の表札だ。

この表札をどう作り上げていくかで人の一生は違ってくるだろう。

 

人は人をレッテルで判断する

AIもそうだ。

 

であれば、ビッグデータを使って理想の表札(履歴書)をAIに作ってもらい、人材市場で高く買ってもらいやすくするというのはどうだ。

 

作り方はこうだ。

 

AIに今の時代で最も高く売れるキャリアを複数提示してもらい、その中で自分に最も合っているものを選択。

 

それを目標に、自分を磨き、実績を重ねながら、自分の履歴書に一つずつ加えていく

 

キャリアプランは人生の節目節目でマイナーチェンジが必要だろう。

要は自分の価値とその時々の社会のニーズとの擦り合わせ作業だ。

この時もAIを使う。

 

それを定期的に繰り返していけば、人生100年を有意義に生きることができるはずだ。

 

       

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tom's eye 113. カラオケから貸しスタジオへ

最近、ギターなど重い楽器を担いで街を闊歩する若者を見かけることが多い。

いや、若者に限らないな。中年や高齢者の方も重いのを持って歩いてたりする。

また、街のあちこちで貸しスタジオやボイストレーニングの学校を見かけるようになった。

 

一方、カラオケ需要は減っていると言う。シダックスが店舗を大幅にクローズするそうだ。

 

このことは何を意味するのだろう。

 

元々カラオケは、気の置けない友達や家族どうしが自分の唄を披露したり、それによって個人のストレスを発散したりできるのが楽しさのもとだった。

その意味で、カラオケボックスは手軽でこじんまりした「快空間」、「快時間」だった。

しかし、かねてから言われていたのは、「カラオケは所詮自己満」ということ。

つまり、自分が歌うことが目的であって、友達であっても他人の唄を聞くことは本当の目的ではない。極端に言えば、他人の唄など聞きたくない。できれば自分の唄だけ唄って聞かせたい。そういう性質のアソビであることだ。

 

そこに対し、一つの空間でカラオケを楽しむ者同志は、お互い何らかの違和感があった

 

それに対し、バンドや合唱、つまり楽器や歌を皆で演奏する行為はカラオケとは似て非なるもの。共同で何かを創り上げる行為だ。

 

人々はそちらの方がより楽しいと気づき始めてきたのではないか。

 

カラオケも貸しスタジオも共に快空間、快時間だが、そこには快の質の進化がある。

個人発散から共に創り上げる喜びへ

人間らしさの一つだな。

 

  

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