AI時代の泳ぎ方

AI時代のリスキリング論

AI

tom's eye 192. AI=自律的機械と捉えるアグレッシブな発想

日経主催の世界デジタルコンファランスで、東大発のスタートアップのストックマーク株式会社CEOの林さんの話を聞いてきた。 テキストデータ解析によるデータドリブン経営というテーマだったが、 ユニークだったのは技術ではなく、 「自律的に収益を生み出す…

tom's eye 185. データサイエンティストに求められるもの

AI

2016年、モネの晩年の大作「睡蓮・柳の反映」がルーブル美術館の収蔵庫で見つかった。それは長く埋もれ、腐食が進行、大量の埃も堆積し、さらに上半分が消失していた。 それを復元するプロジェクトをNHKスペシャルで見た。 筆者は、特にAIで上半分をどう復元…

tom's eye 180. AIをどうマーケティングに使うか

AIとは何か。AIをどう使いこなせばいいのか。 その議論がいまだかまびすしいが、アジェイ ・アグラワル トロント大学 ロットマン経営大学院教授のコメントが明快だ。 「人工知能をシンプルに考えると、要するに予測を安くできる技術です。」(日経ビジネスよ…

tom's eye 179. 人生に大事なのは震えないこと。AIがそれを助けてくれる

AI

アベマTVで4月6日叡王戦で藤井7段がゲスト解説。 じっと見ていたら、特に終盤での選択肢の発言で目ウロコになった。 「たとえ敵の龍が自玉に横付けになっても、詰まなければそれも選択肢」 という見方に一同が感服していた。 自分に転用できそうな教訓があり…

tom's eye 178. AIによる次の一手の革新

AI

将棋の次の一手の世界はどんどん変化している。 AIの導入によって、今までに見たこともない手が続出しているのだ。 これがイノベーション後の世界の実相かもしれない。 その姿をざっくり言えば、 今までの常識と思われていたものが相当変わる。 では、AIのど…

tom's eye 155. AIが普及した後の競争原理は?

AIが普及することで、個人の働き方や会社がどう変わるか考えてみた。 個人の働き方は、ありがちな傾向として、 AIが出した結論を鵜呑みにして実行する習慣がつき、 自分で考える癖がなくなること。 一方、会社はAIを信じて戦略や施策を進めたのに 何故か結果…

tom's eye 148. AIによる点数化は何をもたらすか ​~AIが先行する将棋界から学ぶ

将棋では昔から振り飛車は居飛車より不利と言われていたが、 その根拠としては、 最終勝率が居飛車より明らかに低いこと、 飛車を横に動かす一手分損するから などと言われていた。 その感覚は概ね正しかったわけだが、今はその根拠をAIが示してくれる。 ど…

tom's eye 136. 将棋棋士のAIとの共創をマーケティングに応用すると ​どうなる?

今日12月21日は竜王戦最終決戦 羽生竜王対広瀬八段の運命の第7局2日目が進行中。 ちなみに先日、藤井聡七段が最年少で100勝を達成した。(2018年12月12日) 藤井世代はAI(コンピュータ将棋)を幼いころから自身の実力アップに取り入れた最初の世代 と言える…

tom's eye 135. 未来の知識創造のカタチ ​

人間の知識創造の方法とは、 まず、世の中の情報を縦横無尽に取る。 それを自分の頭の中でミングル(混ぜ合わせ)し、自分らしい知恵として世の中に発揮する。 この構造式は古来変わらない。 では、これからの未来の様式は何が異なるかと言うと、 自分の知識…

tom's eye 133. 地方創生の切り札:AIで都市・地方間の利便性の逆転が起る

東大の五神(ごのかみ)総長が登壇するセミナーを聴講した。 五神氏は元々物理学者で、政府主宰の未来投資会議のメンバー。 22回の会議を通じて、AIが社会に与える影響をこう総括した。 「AIを使って、スマート〇〇を実現とよく言われるが、それはどんなメリ…

tom's eye 131. AIと人間の関係

AI

多くの人が勘違いしているのは、AIがあたかも人間のように意志を持つ のではないかということだ。 例えば、生きたいという意志や苦痛から免れたいという意志だ。 だが、AI自体がそう考えるのではなく、あくまで人間の誰かがプログラミング した結果、あたか…

tom's eye 129. AIロボットと人、共創の未来 ​

AI

突然だが、将来自分の仕事で、AIロボットを使ってどう仕事を進めていくか妄想してみた。 「へい、トム!今度のお題はA社におけるB商品の販促だ。これに関して役立つものをググっておいてくれる?」 「はい、わかりました。これですね。」 これが第1段階。 「…

tom's eye 126. AIにまだできないこと 

AI

将棋のAIは昨年佐藤天彦名人を破ったが、 それから1年以上経った今、 棋力はプロ棋士のはるか先を行っているという。 ディープラーニング恐るべしだ。 ある領域で突き詰めていけば、AIは必ず人間に勝つ。 残された人間独自の知恵の発揮の仕方は、 領域横断型…

tom's eye 118. 将棋界とAIをウオッチせよ

AI

​今の将棋界の潮流を追うことは、近未来の人間とAIとの付き合い方を見通す参考になる。 昨今の棋士は、棋士同志の研究会より、自宅でAIソフトと向き合って棋力を磨くのが主流だと言う。 少しでも強い相手と組んで研究するのが常識とされてきたが、様変りだ。…

​tom's eye 108. 将来の人間とAIの関係から商品の選択行動はどう変わるか

最近、アマゾンの「ダッシュボタン」で購入していた洗剤にやや飽きたX氏は、AIにこう話しかけた。 ​「ねえ、アレクサ、ちょっと洗剤を変えてみたいんだけど何がいいかな」 画面にいくつかのブランドが現れた。一番右のは見た事ないんだけど新製品かい?」 「…

tom's eye 104. 人間にしかできないことの解明

​今起こっていることは人類史上3回目の生産性革命だ。 1回目が農業革命。稲作によって飢餓から解放され、それ以外の生産活動に時間を振り向けることができるようになった。 2回目が機械革命。教科書にも出てくるように17世紀イギリスで始まった工場機械化に…

​tom's eye 95. これが未来のAIと人間の関係式

AI

AI社会とはどういうものなのか、その議論が喧しいが、 個人的には、AIと人間の関係式は、かなりはっきりしてきたと思う。 その答えは、AIは、人間の、個人の、世帯の、組織の、あるいは企業のアシスタントであり、パートナーだ。 人間がやると足りない部分、…

tom's eye 83. ​人手不足は悪いことか?

今、新聞は、そこかしこで人手が足りないと喧しい。 人手不足は悪いことなのだろうか。 人余りよりはるかにいいのではないか。 リーマンショック後の日本の雰囲気を思い出してみよう。多くの人が失職の恐怖に怯え、相当悲惨だったと記憶している。 2017年7月…

tom's eye 76. AIの意思決定の動きが外から見える装置が必要

AI

藤井四段が一世を風靡している将棋界、そして、チェス界、囲碁界と いずれもAIが人間を制する世の中となった。 こうした中、アルファ碁を開発したデミス ・ハサビス氏は、 6月4日 日経新聞で、 「​これからのAIは、用途を限定したAIではなく、様々な課題をこ…

tom's eye 75. AIのブラックボックスを理解する人間の価値が上がる

AI

6月25日放送のNHKスペシャル「人工知能 天使か悪魔か 2017」は、色々な意味で示唆を受けた番組だった。 番組前半部分の将棋のプロ棋士 羽生3冠の発言で、「もしかしたら人間の頭で考えたものは局所的に過ぎない。その外にはもっと広い銀河が広がっている。」…

tom's eye 74. AIと人間の決定的な違い

AI

「​AIと人間の違いは、情動があるかないか。 情動とは生き残りたい、存在したいという欲求。 情動は、アルゴリズムに落とし込めないもので、脳をコンピュータに接続しても、置きかわりにくい。 その力がより重要になるこれからは、むしろ意識して鍛えなけれ…

tom's eye 69. ​AIとどう付き合うか 飲食業の場合

AI

​野村総研の調査で、401の職業について調査した所、49%がAIかロボットで代替可能になるという。(2017年2月14日日経新聞) 飲食業はどうか。 飲食業は、家業や中小企業が中心。2人が基本パターンだ。 AIロボが活躍するようになった時、人間とペアを組むはず…

tom's eye 68. 血液型とAI(AIに人間の感情はわかるか)

AI

血液型の話題というのは、老若男女を問わす、昔から出現するものだ。 これを人工知能に学ばせたらどうだろう。 一方的に知識を披露するものではなく、「あるある」的な会話が展開されるように学ばせる。 そこに潜むインサイトとは?

tom's eye 56. AI時代とは? ロボット・コンシェルジェ

自分の脇に、ロボット・コンシェルジェがいて、 例えば、色々なデータを言うだけで整理してくれたり、自分が欲しいデータを瞬時に引き出してくれたりしたら楽だろうな。 まずは、第1段階として、そういうデータ整理&引き出しAIロボを売り出せば、かなり需要…

tom's eye 55. ​AIの時代とはどんな時代か②(羽生善治氏発言から)

将棋の羽生三冠とプリファードネットワークス岡野原副社長との対談の続き 羽生善治氏: 「学習する方法を機械から学ぶという時代は来るのでしょうか?」 岡野原副社長: 「来ると思いますね。人間が最も学習しやすいのは、難しすぎず、簡単過ぎない問題を与…

tom's eye 54. AI時代とはどんな時代か(羽生善治氏発言から)

AI

僕は将棋が好きで、中でも羽生善治三冠が好きだ。 彼を好きな理由は、単純で、棋士の中で、生涯勝率71.6%(2017年2月時点)という図抜けた頭脳を持っているから。 その彼がAIをどう見ているか、日経ビジネスに載っていたので紹介したい。 羽生善治: 「将棋…

tom's eye 53. AI時代でコンピュータが追いつけない分野(AIと人間)

コンピュータが追いつけない分野として、 ・社会的知性…社会的洞察力、交渉力、説得力、他者を支援し、面倒を見る力 ・創造的知性…オリジナリティ、芸術性。芸術性とは、工業的な実用性が基準ではなく、人の心を惹きつけるフォルムやストーリーがあること。 …

tom's eye 52. AIとどう付き合うか

AI

AIが雇用を奪う恐怖に関する記事が喧しいが、 「自分がAIを使う側になる」と考えると状況は一変する。 例えば、自分の業務にAIを組み込むことで生産性を劇的に上げることができる。 結果、自分の時間が増える。 そこを何に使うかが問われる時代になる。 仕事…

tom's eye 33. AI時代に求められる知とは(毎日をいかに充実して過ごすか②)

AI時代に求められる知と題して、20016年12月24日の日経社説では、「知識や体験を元に、物事を多面的に見る力や考える力、ひらめきを生む感性を備えること。」とあった。 僕に言わせれば、もう一つ。 「やってやろう」というモチベーション力を養うこと。 そ…

tom's eye 16. AIに感情はわかるか

AI

結論は「わかる」だ。 人間の犬に対する感情移入を考えてみよう。 これは、いわば、錯覚に基づいている。 「私(の言葉)を理解している」、「無垢である」、「一途な愛」、「いつも待っていてくれる」、「決して裏切らない」と思わせるワンちゃんの仕草や表…