現代の人間の生活は、ここ数年でバーチャル時間の比率がリアル時間を逆転した。
何をもって、バーチャル時間かというと、VR、動画、静止画、音声、文字のいずれかに接触している時間がバーチャル時間である。
博報堂メディア環境研究所の調査によると、日本人(東京だが)のメディア総接触時間は、約400分で過去最高となった。
そして、それに最も貢献したのがスマホである。
一日8時間睡眠として、人間起きている時間を、960分とすると、このうち42%は何らかのメディアに接触していることになる。
いや、僕の感覚だともう既にリアルとの時間が逆転している。
これがこの半世紀で人類が最もインパクトを受けた出来事ではないか。
こうなると、自分が生きている世界の見え方、それに対応する精神安定のさせ方など諸々変わってくるはず。
一番の変化は、バーチャルが脳に刺激を与え続けていること。
その刺激の種類が、リアルのダイレクトな刺激ではなく、脳に1テンポおいて考えさせるという刺激になっていることに留意。
まさに、脳の肥大化の時代である。