AI時代の泳ぎ方

AI時代のリスキリング論

tom's eye 39. 情報遮断する脳

人間は、目の前にある有益な情報に気づいても、それに興味を示さない。むしろ、脳がそれを遮断する時がある。

 

例えば、僕はiPhoneに頻繁に文字入力するが、その時、「」や『』をつける場面が多発する。

その時、いちいち、‘かっこ’と文字入力していたのだが、ある時、友人にショートカットキーを教えてもらい、それ以来、便利で簡単なので頻繁に使っている。

これで文字入力の時間効率は飛躍的に向上した。

 

※「や」のキーを右か左にスラッシュすることで、「」が出現する

 

しかし、彼に教えてもらわなければ、半永久的に気づかなかったであろう。

自分で、‘ショートカットキー’で検索すれば、すぐわかっただろうが、調べてみようとも思わなかったからだ。

 

例えば、ふるさと納税の情報。

その仕組みと便益を、今度は僕の方から、iPhoneの操作を教えてもらった友人に教えた所、何となく良さそうだとは知っていたが、直接的に自分の利益になるとは知らず、新聞やスマホでたびたびその記事や話題が出てきても、無視していたとのこと。

 

しかし、僕から、ほとんど出費無しで、地域の特産品が貰えるんだよとその仕組みを話したら、さっそく申し込んだ。

 

※約3千円の出費でA5ランクの和牛や天然うなぎなどの謝礼品がもらえること。

 

彼の年収をもってすれば、相当寄付できるから、たくさんの返礼品が手に入るはずだ。

これも、僕が教えなかったら、半永久的に気づかなかったかもしれない。

 

 

前者は、目前の作業に没頭するあまり、その工程での手間が省ける技があること知ってても後回しにする。

 

つまり、後々どれだけ便利になるかに思い巡らさない自分がある。

急がば回れっていうことわざがあるのにね。)

 

後者は、名だけ知名。

中身や内容のある知名や認識、つまり理解に至らなくても満足してしまう。

 

たとえ世間で騒いでいても、「ああ、知ってるよ。けど、自分には関係ない。」と思い込み、無視してしまう。

 

両方ともありがちな人間の所作だ。

 

「自分に有益と知っていても、脳が反応しない」って、人間の脳のコントロールって、難しいよね。

 

     

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