「デジタル機器の普及は私たちの感覚にどんな影響をもたらすか」
という朝日新聞内ニューヨークタイムズからのコラムが面白かった。
骨子は、
「デジタルの世界とは、手っ取り早い楽しみが絶えず無限にあるものだというお約束に近い。ユーチューブの最初の10秒が面白くなければ、すぐ次に移る。」
「つまり、いま自分がしていることより、もっとよいものがあるのではないかという思いが心の奥に植えつけられてしまっているのだ。」
というもの。
そうなんだよね。同感。
筆者に言わせれば、アダルトビデオ屋で迷う感覚に似ていると思う。
ビデオ屋で、これはと思うものを見つけて、それに決めようと思いつつも、
「テーマも、出演している女優も気に入ったんだけど、もっといいやつがあるんではなかろうか。」
と、いつまでもうだうだ回遊している感覚。
これは、ショッピングでも現れる現象ではあるが、ITの進展は、特に、コンテンツや情報そのものの分野で、この欲求を増長させているきらいがある。
tom's eye 35.で、「ザッピング脳」について書いたが、それとも関連する。