AI時代の泳ぎ方

AI時代のリスキリング論

tom's eye 72. マーケティングにおける​集積のメリットについて考える②

前回、マーケティングに「集積」は欠かせない方針と述べたが、

 

ITの進化で「集積」がネット(サイバー空間)で行われるようになってきているのが、ここ21世紀に入ってからの変化だ。

 

インターネットというプラットフォーム上で

「集積」に、世界の人々が参画し始めた。

また、売り買いするモノやサービスも格段に増えている。

それだけではない。コンテンツ数のかつてない膨張。

 

この世界で、生き残るには、今までにないリテラシーが必要になってくる。

 

サイバー空間の一番の特徴は、

リアルの世界で感受できていたボディランゲージや会話の口調なども含めた人間の体全体で感じられたものが、ある種限定的になることだ。

 

例えば、伝える手段がどうしてもテキスト(文字)に依存するので、テキスト主導による伝え方技法を習得しなければならない。

 

また、顔を見ずにコミュニケーションする技術などもこれまでとは違うリテラシーが必要になる。(その分周囲への配慮はあまりいらないが)

 

これらは、今までリアルの世界ではなかったストレスを生む。

 

情報洪水=無限の情報をどううまくやり過ごしていくか

情報自立=自我の維持や自分に有用な情報をいかに選択していくか

個人情報管理=人類総監視社会をどう泳いでいくか

肉体不活用=脳の肥大化と肉体的な衰えをどう管理するか

 

但し、いくらITが進んでも、絶対に変えられないリアルの価値は対面サービス

これは残る。

残るどころか、高付加価値化するだろう。

一方で、この領域は、IT駆使のような劇的コストダウンは望めない。

 

リアルとサイバーをどう組み合わせるか

が21世紀のマーケティング課題だ。

 

  

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