AI時代の泳ぎ方

AI時代のリスキリング論

tom's eye 86. インバウンド・マーケティングについて

近くに観光客が来るが、我が街には立ち寄ってくれない地域は相当数あるだろう。

そういった所の具体アプローチとして有効なのが、

ちょいそれルート提案作戦」だ。

 

まずは、既存の観光客ルートで、最短距離にあるルートを通る観光客セグメントを選択

 

彼らの出自国、デモグラフィック特性、プロフィール、タッチポイント、旅目的、趣味などをヒアリングなどで割り出す。

 

そして、我が街のシーズと擦り合わせ、その街で体験する新しいコト価値を設定し、観光客の期待ストーリーの中に組入れるのだ。

 

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例えば、我が街に老舗の床屋さんがあり、そこが元祖日本式の髭剃りとつぼマッサージを施してくれる

そのさっぱり感でその後の旅の新たなエネルギーをくれるみたいなストーリーを作る。

 

後は、彼らの旅行情報取得に関するタッチポイントを割り出し、旅行前の段階で、そのセグメントに寄り道提案を行う。

 

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一見、地味だが極めて確率の高い作戦だ。

 

というのも、旅マーケティングの基本は、観光客の既存のルート=点と点を結んだ線にいかに入るかという確率の極めて低い作業だから。

 

まずは、ポテンシャルのある既存客、すなわち、近くまで来ている客をいかに惹きつけるかが勝負だ。