筆者は、2013年に中国駐在から戻ってきたのだが、
都心のそこかしこに気持ちのいい空間が生まれているなと戻ってきてつくづく感じた。
人々の導線、交わり、共用空間、自然との共存など、そこで一定時間を過ごす人が快適に過ごせるようになってきている。
エアコンディションの環境もここ半世紀で劇的に改善したものの一つだろう。
過度に冷やさず、過度に熱くせず、外気温との境目を曖昧にするなど、技術が格段に進化した気がする。
気温や湿度の管理は、人間が快適に暮らす条件の一つとして大きい。
一つ思うのは、日本は高度成長期を過ぎたあたりから、都市は利便性を追求してきたと言うよりは、「快」を志向してきたのではないか。
再開発された地域は、明らかに過ごすのに快適になっている。
これからの人間は、社会は、「快とは何か」をさらに突き詰めて考えていくのではないか。