浅田真央ちゃんのコーチ佐藤信夫さんの生き様を民放局で見てなるほどど思ったこと。
「コーチと選手の関係は、50対50で進むのではなく、51対49だ。」
真央ちゃんに、「その51を僕(佐藤)に頂戴。」と言った。
人の一生においてのコーチングの大切さ、価値を再認識したと同時に、
この発言はグローバルマーケティングにも通ずると思った。
今、中国でもアジアでも現地と合弁企業を作り、
50対50という対等の出資で双方利益をあげようという考え方がとかくありがちだが、
コーチと選手という関係で見ると、これは必ずしも選手を立派に育てるのにいい数字ではないということを示唆している。
やはり、コーチに1%の力の差、いざと言う時の意思決定権を与えるべきなのだ。
佐藤さんの実績と発言は、その方がうまくいくということの証だ。
ここ数年、日中関係、日韓関係が良くない。
その背景は、言うまでもなく、経済レベルが日本と比較できるまでに追いついてきたからであろう。
彼らにしてみれば、ようやく対等にものを言える段階になってきた、だからものを言うし、現地でやる以上主導権は我にありという思いなのだろう。
しかし、よく見ると日本にまだ一日、二日の長がある企業が多い。
そういう状況を冷静に考えれば、コーチと選手の関係になぞらえて、
1%の優位をコーチである日本に与えて物事を運ぶほうがうまくいく気がするのだが…