Tom's eye 85. 「同一労働、同一賃金がもたらすもの」で示したように、日本の会社も、進化したマッチング技術で、その時必要な人材を一時的に求めるようなフリーランスの社会になっていく。
端的に言うと、終身雇用制はもう時代遅れ。
その時々のニーズに即した最適マッチングで雇用が行われるようになる。
一流大学を出て、一流企業に就職する。そして終身そこで勤め上げるというコンセプトは大部分崩壊するのだ。
だから、1回目の就職をゴールにするのはもう止めよう。
今後、企業と人材とのマッチング技術は格段に精緻化するだろう。
就職や転職をチャンスと見るなら、何度でもチャンスが訪れる時代が来る。
そんな時代を見据えて、どう身を処するのか。
まずは、自分自身の専門性を磨き上げることしかない。
それと、自分スキルの自己発信を、社会に対して積極的に行っていくことだ。
それが、今後の身の立て方になるだろう。
そう考えれば、就職前にやるべきことが見えてくる。
必要なことの一つは、自分の専門性をどこに見定めるかということだ。
その上で、大学を選定し、専門教育によって、専門性のバックグラウンドを身に着ける。
もう一つは人間力の育成。一つの会社ではなく、色々な組織、団体で生き抜いていける基礎能力のことだ。
人間、個人個人の多様な価値を認め、擦り合わせ、お互いに高めていく力。
そのためには、早いうちから、様々な環境で、できればグローバルな環境で、色々な人間と付き合うことが実利になってくるのではないか。