空前の将棋ブームだと言う。
筆者も根っからの将棋ファンなので、うれしいことだと思うが、何故これほど関心を呼ぶのだろう。
すい星のごとく現れた藤井聡太四段がその主因には間違いないが、
一つには、AIと人間の関係が今後どうなっていくのかをウオッチするいい先行例という関心もあると思う。
そこで、女流棋士三段の竹部さゆりさんが番組で取り上げていた彼女の父の話。
娘から「私より弱い人とやっても強くならないからやりたくない」と言われ、
「教える人は教えられる人の3倍の力がないと教えられない。
また、教えることで、その人はさらに強くなる。」と諭したと言う。
なんかいい話だなあと思った。
また違う文脈の中で、「超初心者に教えるにはどうしたらいいんですか?」という質問に、
勝たせてあげるようにナビゲートするのがもっともいいということだった。
もちろん、モチベーションが大事という話だが、勝つというゴールを体感させる
のが一番ということだろう。
ことほど左様に、一般の教育でも、勝ち負けはないものでも、ゴールを夢想させる
のが有効なのではないか。
この二題の話、理想の教育とは何かを端的に示しているような気がするのだが、いかがか。
また、教える人と教えられる人は、ウインウインの関係になるんだなあ。
地球上で、こんないい関係があったのかとも思った次第。