ちなみに先日、藤井聡七段が最年少で100勝を達成した。(2018年12月12日)
藤井世代はAI(コンピュータ将棋)を幼いころから自身の実力アップに取り入れた最初の世代
と言えるだろう。
ご存知の方も多いが、AI将棋はすでに人間のはるか先を行っており、AI対人間の勝負をしても、
人間はもはや勝てない。
あらゆる産業の中で、将棋界はもっともAI活用が先行している業界
と言ってもいいだろう。
では、その先端を行っている将棋におけるAIの活用法のキモは何だろう。
筆者のドグマだが、それは2つあると思う。
第1は、選択肢を広げてくれること。
それも数百手先まで読むという深い裏付けがあっての次の一手だ。
あったか!」と唸る。
第2は、現状の立ち位置を教えてくれること
AIは、一手進むごとに、今どちらがどれだけ差をつけているかという評価値(写真参照)
を教えてくれる。
ひねり出す大きな参考値となるのだ。
考えてみよう。
マーケティングプランの立て方のプロセスはざっくり言うと、
①現状分析(=Where are we?)
・関連のあらゆる情報を網羅して、現状の立ち位置を知ることから始まる
・これは将棋のAIが評価値という手段で教え、多くの棋士が参考にしていることからも、
プラ二ングのこのフェイズでも十分活用できるということだ
②課題抽出と戦略立案(Where to go?)
・①を元に、目標達成に向けてどう動くのかの選択肢を列挙し、判断する
なおかつ深い読みの裏付けという根拠も提供してくれる
③EXECUTION(Let's do it!)
・そして、あとはやるだけだ。
したがって、このようなフレームで、AIに教師データを与え、深層学習させていくのが、
マーケティング担当者としては、将来のAIとの共創の姿になるのではないか。