その根拠としては、
最終勝率が居飛車より明らかに低いこと、
飛車を横に動かす一手分損するから などと言われていた。
その感覚は概ね正しかったわけだが、今はその根拠をAIが示してくれる。
どう示すかと言うと、一手ごとにその形勢判断を数値化して示すのだ。
つまり、序盤からの振り飛車側の不利度合いが、どの程度なのかを
知ることができるのだ。
実際の数値は、−100から−150くらい。
勝負のプロセスの中では、瞬時に自分の立ち位置を知ることができる
という大きなメリットがある。
これを産業社会に当てはめると何が見えてくるだろうか。
業務プロセスごとの成果や価値の可視化がAIによって進展されるならば、
例えば、知識産業における従業員のプロセスごとの働いた価値を可視化し、
評価に結びつけていく仕組みの開発が考えられる。
考えれば考えるほど、厳しい競争社会の到来の断面が見えてくる。