tom's eye

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tom's eye 2. AI万能論の中で置き忘れている議論

AIは心の解析に進む

Internet of Thingsと言われ、これからはあらゆるモノにセンサーが配備されるようになり、ネットとつながります。これにより、人、モノ、情報はすべて結ばれる本格的ビッグデータの時代を迎えようとしています。

ビッグデータにより、何をどう解析するのか。

結論から言うと、ビッグデータの解析は、モノと人との関わり、人のプロフィールや行動の解析から、人間の心の解析に進むと考えられます。

事実、多くの学者やメーカーがこの領域にコンピュータに自ら学ばせるディープラーニングという手法を使ってチャレンジしていますが、なかなか一筋縄ではいかない領域でもあります。

 

AIは「イエス・ノー占い」のお化け

人工知能に人間の心を解析させるとはどういう作業なのか。

僕は、人工知能を「イエス・ノー占い」のお化けみたいなもんと考えるとわかりやすいと思います。

たくさんの設問をイエス、ノーでチェックしていって、最後に「あなたの性格は5つあるうちのこれです。」っていうアレです。

すると、ビッグデータでイエスノーの数は多くなるが、問題は最後の回答部分で、ここでどれだけ最適な分類ができるかが大きな課題となります。(「人工知能は人類を超えるか」の著者松尾豊さんは「学習」とは「分類」であると言っています。)

                            

 

最後の回答を出すのは人間

そして、最後の回答を導き出すのは相変わらず人間なのではないかと僕は思います。

何故なら、コンピュータは、天気予報や株価予想などある種の限られた領域でのデータを使って確度の高い予想をするのは得意ですが、人間の脳のような生活のあらゆる領域での経験、体験を使って判断するというのは苦手というか、まだできないからです。

ということは、当面はそのようなことをコンピュータに教える人材が重要ということになります。

それが教えられる人材とは、端的に言うと、ビッグデータから商品やサービスとのマッチングやギャップを見つけ出せるアナリスト的人材ですが、そのセンスを身に付けるには、日頃の人間の生活を鋭く観察し、人間の五感の行き着く先を見極め、どうすれば感動したり、好き嫌いという感情が湧くのかを見抜ける人材なのではないでしょうか。