AI時代の泳ぎ方

AI時代のリスキリング論

2018-01-01から1年間の記事一覧

tom's eye 139. ビジネス書最前線 ​

拙著「スマホメモ」では面白いことが起こっている。 アマゾンの中で、リアル書籍より電子書籍の方が売行きがよいのだ。 担当者によると、「ビジネス書は電子書籍の比率が元々高い。ただ、これほど差がある のは珍しい」とのこと。 「スマホメモ」というタイ…

tom's eye 138. 時空を超えた知識創造の仕組みづくりが問われている

今後のマーケティングの動向を洞察したうえで、 これから起ることの3つの潮流のうち、その②は知識創造行為の再構築だ。 背景には第4次産業革命がある。 ざっくり言うと、人類はものづくりが価値を生む社会から、こと(=サービス)づくりが価値の中心になる…

tom's eye 137. 書籍は消えるのか(未来の読書のカタチ) ​

今日は電子書籍に焦点を当ててみよう。 出版市場の縮小が叫ばれて久しい。 2018年上半期の紙+電子出版市場は7827億円(前年同期比5.8%減) 紙の出版物推定販売金額は6702億円(8%減) 一方、電子出版市場は1125億円(9.3%増) しかし電子出版の中身はコミッ…

tom's eye 136. 将棋棋士のAIとの共創をマーケティングに応用すると ​どうなる?

今日12月21日は竜王戦最終決戦 羽生竜王対広瀬八段の運命の第7局2日目が進行中。 ちなみに先日、藤井聡七段が最年少で100勝を達成した。(2018年12月12日) 藤井世代はAI(コンピュータ将棋)を幼いころから自身の実力アップに取り入れた最初の世代 と言える…

tom's eye 135. 未来の知識創造のカタチ ​

人間の知識創造の方法とは、 まず、世の中の情報を縦横無尽に取る。 それを自分の頭の中でミングル(混ぜ合わせ)し、自分らしい知恵として世の中に発揮する。 この構造式は古来変わらない。 では、これからの未来の様式は何が異なるかと言うと、 自分の知識…

tom's eye 134. 「メモの魔力」(前田裕二著)の帯を見て

12月1日に拙著「スマホメモ」(CCCメディアハウス刊)が発売されたのを機に、 この手の本にどのようなものがあるのか調べていたのだが、 いきなりアマゾンの予約ランキングで第1位になった 前田裕二著の「メモの魔力」(幻冬舎 Neswpicks Books)に遭遇した…

tom's eye 133. 地方創生の切り札:AIで都市・地方間の利便性の逆転が起る

東大の五神(ごのかみ)総長が登壇するセミナーを聴講した。 五神氏は元々物理学者で、政府主宰の未来投資会議のメンバー。 22回の会議を通じて、AIが社会に与える影響をこう総括した。 「AIを使って、スマート〇〇を実現とよく言われるが、それはどんなメリ…

tom's eye 132. トランプ後の世界~これからの社会像①世界が一つになっていく

Tom's eyeでは、今後のマーケティングの動向を洞察してきたが、その総括として、 これからの社会像に焦点を当てて、3つの潮流として浮き彫りにしてみたい。 今日はその一つ目。 この50年で人類の生活ライフスタイルに最も影響を与えたもの は何か。 それは…

tom's eye 131. AIと人間の関係

AI

多くの人が勘違いしているのは、AIがあたかも人間のように意志を持つ のではないかということだ。 例えば、生きたいという意志や苦痛から免れたいという意志だ。 だが、AI自体がそう考えるのではなく、あくまで人間の誰かがプログラミング した結果、あたか…

tom's eye 130. 拙著「スマホメモ~仕事と人生の質を上げるすごいメモ術」について

12月1日に、拙著「スマホメモ~仕事と人生の質を上げるすごいメモ術」(CCCメディアハウス刊)が発売される。 発売を記念してそこで言いたかったことを、このブログで掻い摘んでばらしてしまおう。(笑) 前書きは ↓ 人を魅了してやまないスマホの魅力とは何…

tom's eye 129. AIロボットと人、共創の未来 ​

AI

突然だが、将来自分の仕事で、AIロボットを使ってどう仕事を進めていくか妄想してみた。 「へい、トム!今度のお題はA社におけるB商品の販促だ。これに関して役立つものをググっておいてくれる?」 「はい、わかりました。これですね。」 これが第1段階。 「…

tom's eye 128. メモの取り方でいまだ悩むこと

ビジネス上で、相手の話を聞く時、目を見ながら頭でわかろうとするべきか、 いやメモを取るべきかでいつも悩む。 頭でわかろうとすると、どう切り返そうかと身構えながら聞き取れるが、 相手の話が長くなると最初の部分は大抵忘れてしまう。 かたやメモを取…

Tom's eye 127. Schooに出演して思ったこと

先日、「Schoo」(https://schoo.jp/)という学べる生放送コミュニケーション番組に 出演させていただいた。 テーマは、「プレゼンは中身が9割」 内容は拙著「博報堂で学んだ負けないプレゼン」を実践形式で講義したもの (ちなみに、第2回は12月6日(木)20…

tom's eye 126. AIにまだできないこと 

AI

将棋のAIは昨年佐藤天彦名人を破ったが、 それから1年以上経った今、 棋力はプロ棋士のはるか先を行っているという。 ディープラーニング恐るべしだ。 ある領域で突き詰めていけば、AIは必ず人間に勝つ。 残された人間独自の知恵の発揮の仕方は、 領域横断型…

tom's eye 125. 気づかれない幸せ

tom's eye 123. 「個人の可視化の時代」で、気づかない幸せについて述べたが、逆に言えば、 気づかれない幸せというのもあるな。 というのも、ブラタモリ 10月13日の湘南特集を見ていたら、大磯の大隈重信の別荘を見て ぶったまげた。 敷地8000坪で、入り口…

tom's eye 124. 定年後の起業

定年後の起業で筆者の反省を述べたい。 せっかく定年になったので、こっちがやりたいことをやれるという思い込み。 ある意味独りよがりがある。 ビジネスというものはそういうものじゃない。 特に下請けというのは依頼主があってこその仕事であり、 その依頼…

tom's eye 123. 個人の可視化の時代

昔は「気がつかない幸せ」が多かったのではないか。 気がつかないと、妙な意識をして気を使う必要がない。 知らなかったことを知ってしまうとその分そこに意識が向かう。 それに対して、ああだこうだという感情が芽生える。 例えば隣人の年収が分かると自分…

tom's eye 122. プレゼンは中身が9割

拙著「博報堂で学んだ負けないプレゼン」(ダイヤモンド社)が2018年7月16日に発売された。 これは文字通り、プレゼンの本である。 実は、書店に出回っている同種の本がどんなものかほとんど見ていなかった。 書いてから、世の中にプレゼン本がどれくらいあ…

tom's eye 121. 第4次産業革命のキモとは?

ICT

第4次産業革命のキモはキャッシュレスとな(8月2日 日経) でも、本当のキモはデータだよね。データが産業のコメになることだと思う。 それに付随してお金の動きも全部データで把握できる。 だからこそキャッシュレスになる。 なぜかと言うと、現金という実…

tom's eye 120. 副業する時間なんてあるのか

副業の時代到来と言っても一つ忘れてることがないか。 1日は24時間しかないし、そのうち7時間は寝ないと人間まともな生活はできない。 今まで正業に何時間かけていたのか知らないが、さらに副業に手を染めて それで普通の生活のやりくりができるのかな。 ​

tom's eye 119. 舞台慣れって大事

舞台慣れが有利ということは、全ライフステージに当てはまるな。 人はある職種やカテゴリーで舞台慣れをするべく生きているようなものだ。 学生さんが就活の時、異口同音にリクルートスーツを着ていくのは舞台慣れしていないからだ。 舞台慣れしていない人間…

tom's eye 118. 将棋界とAIをウオッチせよ

AI

​今の将棋界の潮流を追うことは、近未来の人間とAIとの付き合い方を見通す参考になる。 昨今の棋士は、棋士同志の研究会より、自宅でAIソフトと向き合って棋力を磨くのが主流だと言う。 少しでも強い相手と組んで研究するのが常識とされてきたが、様変りだ。…

tom's eye 117. 理想の教育

空前の将棋ブームだと言う。 筆者も根っからの将棋ファンなので、うれしいことだと思うが、何故これほど関心を呼ぶのだろう。 すい星のごとく現れた藤井聡太四段がその主因には間違いないが、 一つには、AIと人間の関係が今後どうなっていくのかをウオッチす…

tom's eye 116. 働いている人は中々辞められない社会に

2020年頃を境にして日本は労働人口減少社会に転じると言う。(みずほ総合研究所 堀江奈保子氏) 何を意味するかというと、全体の国力が確実に削がれていくのが避けられないのと、 だからこそ生計を維持するために、働いている人は中々辞められない社会 にな…

tom's eye 115. 先を見通す力

​将棋の強くなる一つの方法は、数手後の景色(客観的な形勢判断)が見えるようになることだ。 その局面の見極めの正確性が、強い弱いの分かれ目と言ってもいい。 プロ棋士になっても、この基本的なことに悩むことが多いと言う。 ことほど左様に、人間は、自…