三八(サンヤツ)広告というのをご存知だろうか。
新聞の一面の下にある書籍の広告欄のことを指す。
15段のうちの下の3段を使って、ヨコに8つに分けた広告スペースなので、略して三八というのだ。
ああっ、あれね。と思い出す方も多いだろう。
いつからこのシステムが始まったのか知らないが、少なくとも筆者が広告界に関わった40年以上前から続いているやり方なのだ。
果たしてこの広告は有効か?
筆者の率直な印象を言うと、
「一面は見るけどあまり目がいかない。」、
「見て興味が湧く本はたまにあるけど、本屋に行く時には、もはや思い出さない。」というものだ。
見るけど買わない理由の一つとして、書影がないというのも大きい。
今時、テキストだけで広告を作って、さあ認知してくださいと言われても、世は既にビジュアルの時代、動画の時代なのだ。
アマゾンの購入サイトだって書影が中心だし。
さすがに訴え方が地味すぎなので、たくさんの情報の中で埋もれてしまうよというのが本音だ。
少なくとも、商品のカタチ=書影を挿入したらどうか。
普通の商品広告で、
プロダクトの外観というのは極めて重要な要素であり、
かつ、リアル本屋と広告を結ぶものは書影であり、タイトルやコンセプトなどのテキスト情報よりよっぽど忘却を抑えることができるからだ。
ところである。書影は禁止なのだ。
悪弊とう言うよりない。