AI時代の泳ぎ方

AI時代のリスキリング論

2017-01-01から1年間の記事一覧

​tom's eye 114. 人生100年時代のキャリアプランの作り方

前にも書いたが、企業と個人の関係は1対1になっていく。 個人は、自分の履歴書を世界を束ねるギグエコノミーのプラットフォームにアップし、その都度、自分を買ってくれる企業と契約し、働き、対価を得るようになる。 その時、何が基準になるかと言うと、履…

tom's eye 113. カラオケから貸しスタジオへ

最近、ギターなど重い楽器を担いで街を闊歩する若者を見かけることが多い。 いや、若者に限らないな。中年や高齢者の方も重いのを持って歩いてたりする。 また、街のあちこちで貸しスタジオやボイストレーニングの学校を見かけるようになった。 一方、カラオ…

tom's eye 112. グローバル人材育成について

今回は、グローバル人材育成(企業内教育)について それも、同じ職種の人たちをどう育てるかというテーマで語ってみたい。 一昨年インドに入って、ローカルのストラテジック・プランナーと協働してた時のこと。 インド人のプランナーは結構シニアだったのだ…

tom's eye 111. 選挙で圧勝後、新安倍政権は何が問われるか

2018年10月22日の選挙で自民党が圧勝し、安倍政権の続投が決まった。 あまり政治の話は自分の守備範囲ではないが、一つ感じていることを記す。 個人的な関心は、国民の期待や関心は何に移るだろうということ。 消費税の使い道変更、全世代型社会保障への転換…

tom's eye 110. 自分の人生をブランディングできる時代

​レッテルは大事だ。 何故かと言うと、大半の人間は自分を知らないのだから。増してグローバル時代になって、世界中の人と交流がはじまるのだから尚更そうだろう。 人はその人間を知らない時、レッテルで判断する。 例えば、エネルギー政策研究所の人が原子…

​tom's eye 109. コンテンツの進化 VR×学習系のコンテンツの可能性が増す

VR

一瞬何のことかわからないだろうが、筆者に言わせればこういう理屈だ。 マーケティングは人間の解明に向かっていく。 人間は「成長」と「快楽」を志向する動物だ。 元々リアル世界しかなかった人類が、コトバという記号やビジュアル、音楽や動画という脳に心…

​tom's eye 108. 将来の人間とAIの関係から商品の選択行動はどう変わるか

最近、アマゾンの「ダッシュボタン」で購入していた洗剤にやや飽きたX氏は、AIにこう話しかけた。 ​「ねえ、アレクサ、ちょっと洗剤を変えてみたいんだけど何がいいかな」 画面にいくつかのブランドが現れた。一番右のは見た事ないんだけど新製品かい?」 「…

tom's eye 107. モチベーションの重要さ

先日、中国駐在を長く続けている方から今の中国の状況をご教授頂いたが、 日本にいるとわからないだろうが、中国はもう日本を追い越していると力説されていた。 もちろん、企業力とか経済力とか経済面での話なのだが、 僕が中国に着任した2006年頃、今から10…

​tom's eye 106. これからは消費者に近い企業が勝つ。これは自明の理だ。

セブンイレブンのPB商品は、既に1兆円を超えている。(2016年度売上げが1兆1500億円) かつてそこに納入するブランドのメーカーを担当していた筆者は、メーカーの方たちが、コンビニやスーパーのPBブランドが幅を利かせることに頭を悩ませていたのを目の当た…

​tom's eye 105. 老人は何故お金を溜め込むのか

老人は何故お金を溜め込むのかについてずっと考えている。 まさかの物入りの時のために。 それは正解だが、これは年代を問わず人類の知恵だ。 老人はこれに、これからフロー所得を大して稼げないという大いなる懸念が重なり、どうしてもお金の出費に慎重にな…

tom's eye 104. 人間にしかできないことの解明

​今起こっていることは人類史上3回目の生産性革命だ。 1回目が農業革命。稲作によって飢餓から解放され、それ以外の生産活動に時間を振り向けることができるようになった。 2回目が機械革命。教科書にも出てくるように17世紀イギリスで始まった工場機械化に…

​tom's eye 103. デジタル通貨は何をもたらすか

デジタル通貨と言うらしいが、いわゆるお金の電子化が加速している。 このような動きは、実は、現金決済主流の日本では遅く、中国のアリペイやインドのペイTMような新興国の方が圧倒的に速く実装化している。 ビットコインなど投機的なものも隆盛だが、日本…

tom's eye 102. ​​働き方改革は、働く場所改革でもある

アップルやフェイスブックは、オフィス内に広場や中庭を設けたりして、開放的な気分にさせ発想を促したり、平屋や低層階形式にして偶然の出会いを高めて効果を発揮しようとしている企業として有名だ。 しかし一方で、自分の居場所を決めて、パーテーションで…

tom's eye 101. 一億総監視社会について

日本が一億総監視社会になりつつあることは前に述べたが、 でも、匿名性が担保できる状況では何をやっても大丈夫。 地下鉄の車内で平然と化粧をしている女子を見ててそう感じた。 今時の子は本能的にそんなリテラシーを体得しているんだな。 僕の経験で言え…

tom's eye 100. 発展途上国でカーシェアはどのような影響を与えるか(クルマの未来)

今、インドのバンガロールという新興都市に来ている。 ここでも、他都市と同じくそこかしこでウーバーのステッカーを貼った自家用車が走っている。 経験して見たらわかるが、ウーバーは利用者側から見るとすこぶる便利だ。特に、旅行者や出張者にとっては気…

tom's eye 99. 70億格付け社会へ

日本でも展開を始めたアリペイの信用力サービスについて 「中国アリババのアリペイは膨大な利用実績をもとに、個人の信用力を評価するサービスを開始。 スマホ画面をタップするとスピードメーターが動き出し、数秒で自分の信用力が算出される。 950点満点で…

tom's eye 98. 「多動力」の源泉

博報堂メディア環境研究所によるメディア接触時間の2017年(最新)の結果。 それによると、東京地区での1日のメディア総接触時間は、トータルで昨年の394分から378分に微減。 但し、20代男性は、450分と突出して高く、一日8時間睡眠として、人間起きている時…

​tom's eye 97. 1回目の就職をゴールにするのはもう止めよう

Tom's eye 85. 「同一労働、同一賃金がもたらすもの」で示したように、日本の会社も、進化したマッチング技術で、その時必要な人材を一時的に求めるようなフリーランスの社会になっていく。 端的に言うと、終身雇用制はもう時代遅れ。 その時々のニーズに即…

tom's eye 96. 食も「コト消費」の一大カテゴリー

エンゲル係数とは、家計の消費支出に占める飲食費の割合(パーセント単位)のことだが、戦後一貫して下落していたのに、2005年から如実にV字反転しているのがわかる。(総務省 家庭調査速報グラフ参照) このことは何を意味しているのか。 2005年あたりまで…

​tom's eye 95. これが未来のAIと人間の関係式

AI

AI社会とはどういうものなのか、その議論が喧しいが、 個人的には、AIと人間の関係式は、かなりはっきりしてきたと思う。 その答えは、AIは、人間の、個人の、世帯の、組織の、あるいは企業のアシスタントであり、パートナーだ。 人間がやると足りない部分、…

tom's eye 94. 大旅行時代が到来する兆しあり

​筆者が北京の合弁会社に駐在していた​2012年、現地社員約70名の日本への旅行企画があり、当時7人いた現地日本人がそれぞれ自分の推薦する東京近郊一日観光ツアーを提案し、現地社員が投票し、人気企画を7つ選んで各自随行するという催しがあった。 企画する…

tom's eye 93. ​小売りはいずれセブンイレブン 対アマゾンの戦いになる

日本の小売りの戦いは、いずれセブンイレブンとアマゾンの戦いに集約されると言っても過言ではない。 今後は、食品×宅配が戦いの主戦場になる。 宅配を含む食品通販市場は、2020年に4兆円弱と5年で1割増えると予測している。(セブンイレブンジャパンの説明 …

tom's eye 92. 未曽有のバーチャル・リアリティ時代へ

1876年​ベルの電話の発明によって、コミュニケーション手段は対面から電話へと拡大した。コミュニケーション手段が時空の「空」を超えた。 その代わり、伝える(媒介する)手段は、全身から口語の言葉になった。 (対面の場合、口から発っせられる言葉だけで…

​tom's eye 91. 人づくりはリーダーづくり、リーダー量産の時代だから大変

そもそも、人間社会は、養ってもらう。養ってやるの二タイプの人間から出来ている。 これは認めたくなくても、認めざるを得ない事実た。 古くは養ってやるの役回りはお父さんであり、会社では社長、社会全体では政府だ。 養ってやる役回りは、別の言い方で言…

​tom's eye 90. オムニチャネルに一番近い位置にあるもの ご近所スーパー

今やネットを使った消費総額のうち、13%が出前を除く飲食料品だ。(8月1日 日経新聞より」) 世界でも未曽有の高齢化社会を迎える日本では、 この食料品やティッシュ、トイレットペーパーなどかさばるトイレタリー用品など 日常最寄品もネットで買うという動…

tom's eye 89. 浅田真央のコーチ佐藤信夫の生き様はグローバルマーケティングに通ず

浅田真央ちゃんのコーチ佐藤信夫さんの生き様を民放局で見てなるほどど思ったこと。 「コーチと選手の関係は、50対50で進むのではなく、51対49だ。」 真央ちゃんに、「その51を僕(佐藤)に頂戴。」と言った。 人の一生においてのコーチングの大切さ、価値を…

​tom's eye 88. 第4次産業革命を勝ち抜く企業とは

第4次産業革命で勝ち抜く企業を考えてみた。 極言すると、 ①顧客接点を持つ ②その顧客と接触し続ける ③接触関連のビッグデータを持つ ④そこから発見した顧客インサイトを踏まえ、商品・サービスを絶えず改善する ではないか。 車メーカーが危機感を持ってい…

tom's eye 87. 都市の進化は「快」の進化

筆者は、2013年に中国駐在から戻ってきたのだが、 六本木ヒルズ、品川、汐留、日本橋、丸の内など、 都心のそこかしこに気持ちのいい空間が生まれているなと戻ってきてつくづく感じた。 人々の導線、交わり、共用空間、自然との共存など、そこで一定時間を過…

tom's eye 86. インバウンド・マーケティングについて

近くに観光客が来るが、我が街には立ち寄ってくれない地域は相当数あるだろう。 そういった所の具体アプローチとして有効なのが、 「ちょいそれルート提案作戦」だ。 まずは、既存の観光客ルートで、最短距離にあるルートを通る観光客セグメントを選択。 彼…

tom's eye 番外編 中国人とは㉑ ニーハオトイレ今は昔

中国のトイレ事情、皆さんはご存知でしょうか? 「中国ってトイレに塀がなくって、用を足している時お互いの顔を見ながら、 『ニーハオ!』 って挨拶できるんでしょ?」という話題、 一度は聞いた事があると思います。 「ニーハオトイレ」はプライバシーと恥…