日本の小売りの戦いは、いずれセブンイレブンとアマゾンの戦いに集約されると言っても過言ではない。
今後は、食品×宅配が戦いの主戦場になる。
宅配を含む食品通販市場は、2020年に4兆円弱と5年で1割増えると予測している。(セブンイレブンジャパンの説明 2017年4月22日 日経)
この数少ない成長市場に両巨頭が挑む。
セブンイレブンは店舗を起点にした現代版御用聞きで攻め、
アマゾンは、アマゾンフレッシュというブランドを作り、自慢のネットプラットフォームを生かして攻める。
筆者は、数々の商品開発実績があり、スピードも素早いセブンイレブンが、アマゾンに比べ一日、二日の長ありと思う。
食品のSPA構造を作って、家庭まで届けるワンストップにまで発展すれば、魅力ある商品力に加え、価格競争力をも持って生活者を逃さないだろう。
但し、弱みもある。
セブンはネットプラットフォームまで結びついていないことだ。あくまでリアルでビジネスを作っている。
一方、アマゾンは、米国で1兆5千億円を投じて、全米で450店舗を持つホールフーズを買収したように、日本の食品スーパーを買収するなどして、リアルショップの確保を虎視眈々と狙ってくるのではないか。