AI時代の泳ぎ方

AI時代のリスキリング論

​tom's eye 108. 将来の人間とAIの関係から商品の選択行動はどう変わるか

最近、アマゾンの「ダッシュボタン」で購入していた洗剤にやや飽きたX氏は、AIにこう話しかけた。

​「ねえ、アレクサ、ちょっと洗剤を変えてみたいんだけど何がいいかな」

画面にいくつかのブランドが現れた。一番右のは見た事ないんだけど新製品かい?」

「はい、3ヶ月前にライオンから出ました」

「評判はどうかな?」

画面にいくつかの口コミが現れた。

「ふーん、悪くないな。一回試してみるか。アレクサ、オーダーしておいて」

「はい、わかりました」

これで購買行動完結。

 

ここからメーカーのマーケティングはどう変化するか類推する。

 

まず、横並びの製品比較でいかに優位性を作るか=比較プレゼンテーションの進化(おそらくビジュアル要素、動画要素も加えられていくだろう)

 

次に、消費者が評判を知りたいと言った所でいかにいい生声を出現させるか

カスタマーエクスペリエンス情報が価値化する、

また、評判のビッグデータ化と可視化が進展

 

態度変容はこの2点にかかってくる。

 

でもいずれも中立データというのがミソだ

 

メーカーが自社に有利な情報をはめ込もうとしても、この文脈にはなかなかはめ込めない。

一方、AIはこの横並びの基準や口コミの上がってくる基準を作ろうとする。しかし、いずれも生活者の要求に近い形で収斂されていくだろう。

 

生活者主導社会の一断面だ。

 

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