人間は、目の前にある有益な情報に気づいても、それに興味を示さない。むしろ、脳がそれを遮断する時がある。
例えば、僕はiPhoneに頻繁に文字入力するが、その時、「」や『』をつける場面が多発する。
その時、いちいち、‘かっこ’と文字入力していたのだが、ある時、友人にショートカットキー※を教えてもらい、それ以来、便利で簡単なので頻繁に使っている。
これで文字入力の時間効率は飛躍的に向上した。
※「や」のキーを右か左にスラッシュすることで、「」が出現する
しかし、彼に教えてもらわなければ、半永久的に気づかなかったであろう。
自分で、‘ショートカットキー’で検索すれば、すぐわかっただろうが、調べてみようとも思わなかったからだ。
例えば、ふるさと納税の情報。
その仕組みと便益※を、今度は僕の方から、iPhoneの操作を教えてもらった友人に教えた所、何となく良さそうだとは知っていたが、直接的に自分の利益になるとは知らず、新聞やスマホでたびたびその記事や話題が出てきても、無視していたとのこと。
しかし、僕から、ほとんど出費無しで、地域の特産品が貰えるんだよとその仕組みを話したら、さっそく申し込んだ。
※約3千円の出費でA5ランクの和牛や天然うなぎなどの謝礼品がもらえること。
彼の年収をもってすれば、相当寄付できるから、たくさんの返礼品が手に入るはずだ。
これも、僕が教えなかったら、半永久的に気づかなかったかもしれない。
前者は、目前の作業に没頭するあまり、その工程での手間が省ける技があること知ってても後回しにする。
つまり、後々どれだけ便利になるかに思い巡らさない自分がある。
(急がば回れっていうことわざがあるのにね。)
後者は、名だけ知名。
中身や内容のある知名や認識、つまり理解に至らなくても満足してしまう。
たとえ世間で騒いでいても、「ああ、知ってるよ。けど、自分には関係ない。」と思い込み、無視してしまう。
両方ともありがちな人間の所作だ。
「自分に有益と知っていても、脳が反応しない」って、人間の脳のコントロールって、難しいよね。