私立大学の定員はこの20年で1.2倍になり、定員割れの私大は全体の4割強に達している。
行き先を選ばなければだれでも大学に入れる事実上の『全入時代』だ。
(5月26日 日経新聞より)
ほとんどの学生や親が、大学卒を目標にしていたのは、かつて大学は、「いい就職先の保証」として機能していたからだ。
しかし、その大学が全入時代を迎え、一部の一流大学しか、いい就職先に恵まれないとい構造になった。
せめて大学卒という肩書があれば何とかなるという発想は、もう機能しない。
これを変える必要がある。
では、どう変えるか。
①ゴールを大卒から、「どういう職種でどう働くか」に捉え直す。
②どこでどう働くかを目標に据え、そのためには、「どんなスキルが必要なのか」、「どんな知識、学問が必要なのか」を設定し、
③それに最適な大学を選ぶ
一方、大学側はどういうマーケティングをすべきか。
それは、ヨコ割り=偏差値ヒエラルキー型基準をやめ、
タテ割り=特定スキル育成基準にすればよい。
迎え入れる企業は、該当職種や業界のスキルを磨いてきた学生を大歓迎するはずだ。
「何が何でも東大にという発想はナンセンス」と、皆うすうす気づいているのに、
何故実践しないのか。