AI時代の泳ぎ方

AI時代のリスキリング論

tom's eye 147. 芸人は何故頭がいいのか~スマホメモとの関連で

 

TVを見ていて、いつも思うのは、芸人の登場回数の多さ
それも昔のように特定の芸人に集中しているというよりは、
様々な芸人が登場しており、その数が半端ない。
 
昔に比べてバラエティ番組が多くなっているせいもあるだろうが、
昨今ではワイドショーのコメンテーターや、へたするとニュース番組の解説も
やっている。
 
この現象を「いやあ、世も末だな」と思って片づけてしまっては元も子もない。
 
TVは何故、彼らを必要とするのだろうかを考えてみた。
 
芸人の特徴は、何といっても、
今そこにある話題に、彼らの機転の利いた一言で、
思わず周囲の人や視聴者の笑いを誘う技術
 
さらに、間髪入れずコメントを返す小気味よさが時代的に味がいいのだろう。
 
つまり、彼らは通常の人以上に頭をフル回転させ、笑いを誘うアウトプットを
連発している人たち。
一言で言うと、頭のいい奴らなのだ。
 
では元々頭がよかったのか?
 
いや、そうではないだろう。ヤンキーネタが多いように
学校時代秀才だったという経歴ではない人が多い。
 
では彼らはどうやって頭がよくなったのか?
 
結論は、ネタ帳だ。
 
つまり、彼らは笑いを取るという目的に対し、
日々どん欲にネタ帳を取り、見返し、練り直し、
世の中にアウトプットを繰り返している
これが実に頭の訓練になる。
 
しかも、聴衆の反応を見て絶えずPDCAしているから、
その質がどんどん良くなっていく。
 
これが筆者の見立てだ。
 
 
 
拙著「スマホメモ」の中で、思考メモが、何故脳の訓練になるのかを説いている個所があり、
インプット→記憶、知恵化→アウトプットという繰り返しがいいのだとしている。
 
つまり、ネタ帳を絶えず取るということは、
思考メモを絶えず取ることと同じなのだ。
 

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スマホメモ 仕事と人生の質を上げるすごいメモ術

スマホメモ 仕事と人生の質を上げるすごいメモ術

 

 

 

 

tom's eye 146. 新聞社や雑誌社の記事の価値は高い

情報が有料化する予感がする。その1.
 
最近ニュースサイトを見ていてそう感じる。
 
スマホのニュースアプリの多くは他のコンテンツからの転載
その中身は玉石混交
 
言えることは、その中で、信頼性の高い良質なオリジナルニュース
を発信できるところの存在感の大きさ
 
そのコンテンツがあるからこそ、そのサイトの信頼感が保たれる印象を
一視聴者として肌で感じる。
 
とすると、そういった信頼性の高いオリジナルニュースとそれがあまりないニュースは
価値の度合いで区別するべきだし、
ビッグデータやAIを使って、価値の格付けが可能なのではないか。
 
つまり、信頼の高いコンテンツを配信する大手新聞社や雑誌社は、
その価値をビジネスモデルに組み込むやり方があるはず。
 
スマホでニュースをチェックすることが常態になってきた
からこそ、改めてこの視点を持つべきと思う。
 
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tom's eye 145. 日本人は優秀か

13年海外に出て働いてみて、グローバルで学んだことって何だろう
とつらつら考えることがある。
 
今年に入って(2019年1月)、日本の大手小売業の中国での責任者の方に
最近の中国人について四方山話をしていた所、
僕が海外に赴任していた頃と同じ感想を述べていた。
 
その感想とは、グローバル、特にアジアや中国の人材と付き合って体感する
そのレベルの低さだ。
 はっきり言って、僕が当時思っていた感想とそっくり同じだ。
 
率直に言って、日本人の我々の方が質が高いな
といつも思っていた。
(ストレートな感想なので一部の方には不快な思いをさせてごめんなさい。)
 
ところが僕が海外に初めて出てから20年近く経った現実はどうか。
 
今、日本企業は次々と彼らに追い越されていく
 
この不思議さはなんだ。
 
そこで以下の仮説を考えた。
 
仮説①
僕らが接したのは、あくまで中レベルの人であって、上位の高品質な
ハイパフォーマーには接していなかった
 
仮説②
僕らの目がふし穴だった
日本人基準で彼らを見てただけ。見落としていたポイントで彼らは高水準だった。
 
 
冷静に考えると、①と②も絡み合って上記のような誤った見方をしてしまったんだと思うが
そこにあったのは、私=日本人は君たち=アジア人より優れている
という奢りだろうと思う。
 
今、日本のグローバル化に拍車がかかるにあたって、
このことを冷静に見つめ直さねばならない。
 
つまり、今後何を基準に人材を見る目のグローバル化を進めればいいのかと言うと、
 
①現地のハイパフォーマーがいる企業や責任者と付き合う。そこで現地の高品質人材の
感触を知る
 
②「おとなしい」「素直」「空気を読む」など日本人独特の人材の判断基準を捨て去る
我々はともすると、日本でのリクルート基準の固定観念に縛られている。
その結果、有能な人材の見方を間違えている。
 
考えてみれば、欧米のグローバル化は、数字だけをミッションにして
経営者以外の人材育成はローカルに任せ、現地の彼らにやらせきた。
 
相変わらず向こうの方が一枚も二枚も上手だなあと感じる。
 
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tom's eye 144. アマゾンやグーグルは何故TVCMをやるのか

アマゾンやグーグルが何故TV CMをやるのか。
 
通り一遍の回答は、非ネット層に認知を得るためだろう。
 
TVは絶滅危惧種て言われて久しいのに、
今をときめくGAFAがその価値を認めているわけだ。
 
そう。TVCMは死んでいない
その価値とは何だろう。

「TVCMはアート。そこには夢がある。だから僕はCMが好き。だから博報堂に入社した。」
40年前、僕が入社時の論文で書いたのはそういうことだった。
しかし、教育研修所長から言われたのは、TVCMはあくまでコマーシャル=商業だ
ということだった。
 
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今、グーグルやアップルのCMを見ていると当時の思いが蘇ってくる。
率直に言って、庶民に夢があるCMを作っている。
40年前と同じいうことだ。
 
TVCMの要素は論理的に言えば、アートと商業の融合だか、
アートの側面があるのを見逃してはいけないということ。
 
結論。TVCMは夢を諦めていないのだ。
 
そこには、世界のクリエイターが全力で関わってきた
 
そこが価値の源泉なのではないか。

tom's eye 143. 海図なき100歳時代。フロンティアスピリットが必要

ざっくりだが江戸時代の平均寿命は、50歳、
明治時代のそれは60歳。
昭和世代は75歳。
今平成30年は、85歳。
そしてこれからは、100歳と言われる。
 
寿命が2倍に伸びるという人類の大きな変化。
 
生物学的にも生き方が変わる過渡期。
我々の遺伝子は否応なくこの状況に適応していくだろう。
 
一方、現実に生きている我々の脳や体はどう対応していくべきか。
 
今その端緒にいる我々は海図なき航海をしている船員だ。
 
フロンティアスピリットを持たずしてどうする。
 
脳を鍛えろ。考えて行動せよという天命の世代かもしれぬ。
 
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tom's eye 142. 研究者になろう

トヨタイムズの豊田章男社長とイチローの対談をyoutubeで見ていたら、
イチローが「研究者になろう」的な主張をしていた。
 
直感的に、いい言葉だなと思ったが、
なぜか、
 
単純な機械労働や知的作業がAIロボットに代替されていく中で、
人間の役割の再定義が起こる。
 
その時、社会は何が価値を生むかわからないから様々な分野で専門的な研究が行われ、
いち早く人が容易に辿り着けないナレッジを持った研究者が重宝される
 
と自分が漠然と考えていたことと符合すると思った次第。
 
彼は自分の生き方は研究者だと言う。イチローが言うから説得された面もあるが、
なるほどこれからの時代の生き方の先駆的な役割を果たしてきたとも言え、
妙に感心してしまった。
 
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tom's eye 141. TVをぼーっと見ていて思ったこと

1月2日。箱根駅伝を漫然と見ている。
 
何時間もTVの前でボーっと見ているのは久しぶりだ。
ちょっと前までは毎日そんなことを繰り返していたのに。
 
そこに時代の変遷を感じた。
 
それは、
 
ざっくり言うと、TVの出現まではリアルの時代だった。
人間同士のリアルコンタクトで生活が形作られる。
 
それが茶の間にTVが来てバーチャルの時代に入った。
TVの前で何時間見ていても全く飽きなくて、どんどん時間が過ぎていく。
つまり、それは情報を漫然と見る受動接触の時代だった。
 
そして今、与えられた情報を漫然と見るライフスタイルから
自ら能動的に取捨選択する時代に移行しつつある。
 
ネットに常時接続したスマホによって、ごまんとある情報を選択することができる。
逆に言うと、選択せねば脳が納得しない時代だ。
 
情報の自主選択なので、当然脳は活発に活動するようになる。
 自分なりのインプット、自分なりの消化、自分なりの発信で脳が活性化する時代。
 
自分は何に興味があるのか、自分は何を蓄え、何を発信し、何を成し遂げていくのか、
情報の能動選択によって、否応なくそんな課題を突き付けられる。
 
強制的に個のアイデンティティを考えさせられる時代。
全く新しいライフ創造の時代になる。
 
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