AI時代の泳ぎ方

AI時代のリスキリング論

tom's eye 60. ​教育 次のコンセプト 何が何でも東大にはもう古い

私立大学の定員はこの20年で1.2倍になり、定員割れの私大は全体の4割強に達している。

行き先を選ばなければだれでも大学に入れる事実上の『全入時代』だ。

(5月26日 日経新聞より)

 

ほとんどの学生や親が、大学卒を目標にしていたのは、かつて大学は、「いい就職先の保証」として機能していたからだ。

 

しかし、その大学が全入時代を迎え、一部の一流大学しか、いい就職先に恵まれないとい構造になった

 

せめて大学卒という肩書があれば何とかなるという発想は、もう機能しない。

これを変える必要がある。

 

では、どう変えるか。

 

①ゴールを大卒から、「どういう職種でどう働くか」に捉え直す。

 

②どこでどう働くかを目標に据え、そのためには、「どんなスキルが必要なのか」、「どんな知識、学問が必要なのか」を設定し、

 

それに最適な大学を選ぶ

 

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一方、大学側はどういうマーケティングをすべきか。

 

それは、ヨコ割り=偏差値ヒエラルキー型基準をやめ

タテ割り=特定スキル育成基準にすればよい。

 

迎え入れる企業は、該当職種や業界のスキルを磨いてきた学生を大歓迎するはずだ。

 

「何が何でも東大にという発想はナンセンス」と、うすうす気づいているのに、

故実践しないのか。

 

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​tom's eye 59. 教育 次のコンセプト 起業家精神

世界各国の起業家精神を調べているGEM調査によると、

世界各国に比べ、日本人は起業家マインドが低い

11か国中10位

 

その理由は、他国に比べ、失敗に対する怖れが圧倒的に高いこと

また、起業機会の認識や能力を有しているという自信も顕著に弱い。とのこと。

 

これはもう日本人のDNAというしかない。

かくいう自分も、その傾向を自覚するからである。

 

これから第4次産業革命を迎え、猛スピードで新しい社会が出来上がっていく中で、

大丈夫なのか?日本

 

でも、望みは捨てるべからず。

並々ならぬ危機感を持つと、吹っ切れたように猪突邁進するのも日本人の特質だ。

 

そういう教育システムを作ればよい。

 

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​tom's eye 58. 現代将棋をマーケティングに例えると

現代将棋は、平均手数がどんどん減っているそうだ。

 

「大山将棋の頃は、平均120手、数年前は108手、

今は100手前後じゃないか。」

「駒の使い方を見ると、下がらずにどんどん進んでいく傾向にある。」

鈴木大介九段言)

 

この話は示唆的だ。

 

マーケティング的には、3つのポイントがある

 

1.リスクを取って前に進めということ

 

2.大事なのは、スピードということ

 

3.一手の価値、すなわち生産性が大事なのだということ。

 

戦国時代の国盗り物語を想像した。

 

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tom's eye 57. 21世紀の三大イノベーション マーケティングのガラポンが始まる

筆者の考える21世紀の三大イノベーション

 

①インターネット=情報のハイウエイができた。

地球上のモノの情報、人の情報、情報の情報、全てがつながった。

 

クラウド=情報を無尽蔵に溜め込むブラックホールができた。

これは、あらゆる情報のストックを可能にした。時間を超え、過去とつながった。

 

③ブロックチェーン=情報の信用を選別するコート(裁判所)ができた。

(というかこれからできるだが…)

 

最後のブロックチェーンの、「信用の創造」はマネーの高速回転を促すだろう。

 

これからこれらをどう使いこなすか。

 

マーケティングの出番だ。

 

マーケティングのガラポン、マーケティングの高速化が始まる

 

企画では、ネットワーク、P to P(ピアトゥピア)、フラット、分散、ロングテールがキーワードだ。

 

実践では、実装、高速PDCAがキーワードだ。

 

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tom's eye 56. AI時代とは? ロボット・コンシェルジェ

自分の脇に、ロボット・コンシェルジェがいて、

例えば、色々なデータを言うだけで整理してくれたり、自分が欲しいデータを瞬時に引き出してくれたりしたら楽だろうな。

 

まずは、第1段階として、そういうデータ整理&引き出しAIロボを売り出せば、かなり需要はあるだろう。

 

例えば、ご主人が「あの記事が欲しい」と言ったら、すぐ出てくるのはもちろん、

データベースから「あれとあれを出して画面上に並列に表示してくれ」と言ったら、

すぐそうなれば便利だね。

 

第2段階としては、自分の脳で考えたことやアイデア(=オリジナルデータ)と

公開されている取りおきしたい記事や記述(=他者データ)をどんどんAIロボに預け、

自分の指示で、AIが勝手に、自分のアイデアと世間の知見をうまく組み合わせ、瞬時に引っ張り出す

という類のロボットだ。

 

そういうパートナーロボがいつでも自分の隣りにいる社会になるかも。

 

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tom's eye 55. ​AIの時代とはどんな時代か②(羽生善治氏発言から)

将棋の羽生三冠とプリファードネットワークス岡野原副社長との対談の続き

 

羽生善治氏:

「学習する方法を機械から学ぶという時代は来るのでしょうか?」

 

岡野原副社長:

「来ると思いますね。人間が最も学習しやすいのは、難しすぎず、簡単過ぎない問題を与え続けられること

これを「フロー状態」と言いますが、これを機械がパーソナライズできればいいのだと思います。」

 

日経ビジネス2017年1月9日号  対談 羽生善治 vsプリファードネットワークス西川社長、岡野原副社長より)

 

(ここから僕の感想)

     ↓

ふうむ。これも興味深い。

 

AIと仲良しになることで、人間個々人の学習の動機付けまで協力してくれるようになるということか。

 

「自分とマイAIで自分を磨く」のが未来の教育か。

 

まるでのび太とどらえもんの世界だな。

 

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tom's eye 54. AI時代とはどんな時代か(羽生善治氏発言から)

僕は将棋が好きで、中でも羽生善治三冠が好きだ。

 

彼を好きな理由は、単純で、棋士の中で、生涯勝率71.6%(2017年2月時点)という図抜けた頭脳を持っているから。

 

その彼がAIをどう見ているか、日経ビジネスに載っていたので紹介したい。

 

羽生善治

「将棋のコンピュータソフトは、今迄にない創造的な手を指すようになった。でも、それがいかに創造的な手か否か気づくのは、專門棋士。ソフト技術者にはわからない。」

 

「 私が今考えているのは、膨大なデータから機械が見つけ出した特徴を人間が学ぶことはできないかなということ。」

 

日経ビジネス2017年1月9日号  対談 羽生善治vsプリファードネットワークス西川社長、岡野原副社長より)

 

(ここから僕の感想)

 

→ふうむ。AIと人間が相互に賢くなっていく。その相互学習作りを磨くと競争力がつくということか

 

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