今後10年でもっとも変わること
筆者は、生活者のニーズから考えて、今後、流通では、「3つのレス」が起こると考えている。
①キャッシュレス
・アップルペイやアリペイ(中国のアリババ)のように、スマホに決済機能を付加して、生活者の口座とリアル店舗のレジが結ばれ、いちいち財布からお金の出し入れをする必要がなくなるサービスが普及。
筆者は既にアップルペイを活用しているが、お金の出し入れがないことが、すこぶる便利。
今はコンビニや一部のスーパー、ドラッグストアのみだが、いずれチェーン店全体に波及していくだろう。
②プレイスレス
・この意味合いは、場所を問わず、購入を決めたらそこで決済を完結してしまうという買い物行為のこと。
元々ネット通販は、リアル店舗に行かなくても、自宅やオフィスのパソコンを通じて完結してしまうことがウリだったが、
これが、スマホの普及で、これからは場所を問わず、購入→決済という行為が常態化するだろう。
③ラゲージレス(望めば宅配)
・これはまだ一部のスーパーやコンビニに留まっているが、
高齢化社会が本格化する中で、買ったモノで、
「少しでもかさばるもの、重いものは持って帰りたくない」というニーズは、筆者の会社の調査でも、相当高いことがわかった。
宅配物流機能が日々進化していく中で、このサービスも拡大するだろう。