tom's eye 123. 個人の可視化の時代
tom's eye 122. プレゼンは中身が9割
拙著「博報堂で学んだ負けないプレゼン」(ダイヤモンド社)が2018年7月16日に発売された。
これは文字通り、プレゼンの本である。
実は、書店に出回っている同種の本がどんなものかほとんど見ていなかった。
書いてから、世の中にプレゼン本がどれくらいあって、どんなことが書いてあるのか調べてみたら、本の内容が、プレゼンの演出や伝え方、企画書の書き方テクニックものが圧倒的に多い。
それらと比べると、自分の本が同じプレゼンでも違ったテーマにおいているのがわかった。
それは、プレゼンの中身のつくり方を語っていることだ。
企画書の中身のつくり方と言い換えてもいい。
ベストセラーの「伝え方が9割」ではないが、筆者は、あくまで「プレゼンは中身が9割」と考えており、それ以外のこと、いわゆる「ガワ」はその次の問題と考えている。
なぜ、そこにこだわるのかと言うと、筆者の経験というしかない。
35年この業界でやってきて、伝わるプレゼンは、中身が全てと感じるからだ。
もう少し正確に言えば、中身がないプレゼンは、いくら演出やテクニックを施しても意味がないと思っている。
読者のあなたはどうお考えだろうか。
tom's eye 120. 副業する時間なんてあるのか
tom's eye 118. 将棋界とAIをウオッチせよ
今の将棋界の潮流を追うことは、近未来の人間とAIとの付き合い方を見通す参考になる。
昨今の棋士は、棋士同志の研究会より、自宅でAIソフトと向き合って棋力を磨くのが主流だと言う。
少しでも強い相手と組んで研究するのが常識とされてきたが、様変りだ。
AIを活用すれば、例えば、自分の問題意識にある局面を取り出して、AIの意見を瞬時に聞くことができる。
具体的には、その時の評価値で局面がどちらにどれだけ優勢かが判断できるわけだが、実は、何故その値なのかまではAIは語ってくれない。
なので、その前後を動かしながら評価値の推移を見て、何故かを棋士が類推するわけだが、それでも今までにない情報を得られるわけで、棋士の能力増強に確実に役立つわけだ。
AIを相棒にして自らの能力を拡張する。
将棋界に限らず、これが、高度な知的スキルを磨くこれからの人間のやり方なのではないか。