tom's eye

新しいマーケティングの視点で世の中を見る

tom's eye 145. グローバルで学んだこと

今年に入って(2019年1月)、日本の大手小売業の中国での責任者の方に
最近の中国人について四方山話をしていた所、
僕が海外に赴任していた頃と同じ感想を述べていた。
 
その感想とは、グローバル、特にアジアや中国の人材と付き合って体感する
そのレベルの低さだ。
 
率直に言って、日本人の我々の方が質が高いな
といつも思っていた。
(ストレートな感想なので一部の方には不快な思いをさせてごめんなさい。)
 
ところが僕が海外に初めて出てから20年近く経って、今、日本企業は
次々と彼らに追い越されていく
 
この不思議さはなんだ。
 
そこで以下の仮説を考えた。
 
仮説①
僕らが接したのは、あくまで中レベルの人であって、上位の高品質な
ハイパフォーマーには接していなかった
 
仮説②
僕らの目がふし穴だった
日本人基準で彼らを見てただけ。見落としていたポイントで彼らは高水準だった。
 
冷静に考えると、①と②も絡み合って上記のような誤った見方をしてしまったんだと思うが
そこにあったのは、私=日本人は君たち=アジア人より優れている
という奢りだろうと思う。
 
今、日本のグローバル化に拍車がかかるにあたって、
このことを冷静に見つめ直さねばならない。
 
つまり、今後何を基準に人材を見る目のグローバル化を進めればいいのかと言うと、
 
①現地のハイパフォーマーがいる企業や責任者と付き合う。そこで現地の高品質人材の
感触を知る
 
②「おとなしい」「素直」「空気を読む」など日本人独特の人材の判断基準を捨て去る
我々はともすると、日本でのリクルート基準の固定観念に縛られている。
その結果、有能な人材の見方を間違えている。
 
考えてみれば、欧米のグローバル化は、数字だけをミッションにして
経営者以外の人材育成はローカルに任せ、現地の彼らにやらせきた。
 
相変わらず向こうの方が一枚も二枚も上手だなあと感じる。

tom's eye 144. アマゾンやグーグルは何故TVCMをやるのか

アマゾンやグーグルが何故TV CMをやるのか。
 
通り一遍の回答は、非ネット層に認知を得るためだろう。
 
TVは絶滅危惧種て言われて久しいのに、
今をときめくGAFAがその価値を認めているわけだ。
 
そう。TVCMは死んでいない
その価値とは何だろう。

「TVCMはアート。そこには夢がある。だから僕はCMが好き。だから博報堂に入社した。」
40年前、僕が入社時の論文で書いたのはそういうことだった。
しかし、教育研修所長から言われたのは、TVCMはあくまでコマーシャル=商業だ
ということだった。
 
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今、グーグルやアップルのCMを見ていると当時の思いが蘇ってくる。
率直に言って、庶民に夢があるCMを作っている。
40年前と同じいうことだ。
 
TVCMの要素は論理的に言えば、アートと商業の融合だか、
アートの側面があるのを見逃してはいけないということ。
 
結論。TVCMは夢を諦めていないのだ。
 
そこには、世界のクリエイターが全力で関わってきた
 
そこが価値の源泉なのではないか。

tom's eye 143. 海図なき100歳時代。フロンティアスピリットが必要

ざっくりだが江戸時代の平均寿命は、50歳、
明治時代のそれは60歳。
昭和世代は75歳。
今平成30年は、85歳。
そしてこれからは、100歳と言われる。
 
寿命が2倍に伸びるという人類の大きな変化。
 
生物学的にも生き方が変わる過渡期。
我々の遺伝子は否応なくこの状況に適応していくだろう。
 
一方、現実に生きている我々の脳や体はどう対応していくべきか。
 
今その端緒にいる我々は海図なき航海をしている船員だ。
 
フロンティアスピリットを持たずしてどうする。
 
脳を鍛えろ。考えて行動せよという天命の世代かもしれぬ。
 
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tom's eye 142. 研究者になろう

トヨタイムズの豊田章男社長とイチローの対談をyoutubeで見ていたら、
イチローが「研究者になろう」的な主張をしていた。
 
直感的に、いい言葉だなと思ったが、
なぜか、
 
単純な機械労働や知的作業がAIロボットに代替されていく中で、
人間の役割の再定義が起こる。
 
その時、社会は何が価値を生むかわからないから様々な分野で専門的な研究が行われ、
いち早く人が容易に辿り着けないナレッジを持った研究者が重宝される
 
と自分が漠然と考えていたことと符合すると思った次第。
 
彼は自分の生き方は研究者だと言う。イチローが言うから説得された面もあるが、
なるほどこれからの時代の生き方の先駆的な役割を果たしてきたとも言え、
妙に感心してしまった。

tom's eye 141. 箱根駅伝を見て思ったこと

1月2日。箱根駅伝を漫然と見ている。
 
何時間もTVの前でボーっと見ているのは久しぶりだ。
ちょっと前までは毎日そんなことを繰り返していたのに。
 
そこに時代の変遷を感じた。
 
それは、
 
ざっくり言うと、TVの出現まではリアルの時代だった。
人間同士のリアルコンタクトで生活が形作られる。
 
それが茶の間にTVが来てバーチャルの時代に入った。
TVの前で何時間見ていても全く飽きなくて、どんどん時間が過ぎていく。
つまり、それは情報を漫然と見る受動接触の時代だった。
 
そして今、与えられた情報を漫然と見るライフスタイルから
自ら能動的に取捨選択する時代に移行しつつある。
 
ネットに常時接続したスマホによって、ごまんとある情報を選択することができる。
逆に言うと、選択せねば脳が納得しない時代だ。
 
情報の自主選択なので、当然脳は活発に活動するようになる。
 自分なりのインプット、自分なりの消化、自分なりの発信で脳が活性化する時代。
 
自分は何に興味があるのか、自分は何を蓄え、何を発信し、何を成し遂げていくのか、
情報の能動選択によって、否応なくそんな課題を突き付けられる。
 
強制的に個のアイデンティティを考えさせられる時代。
全く新しいライフ創造の時代になる。

tom's eye 140.「労働」や「学び」の再定義が始まっている 

山極寿一京大総長は語る「50年までの技術進化で人類は転換点を迎える」
 
遺伝子を操る技術が人類の夢だった「不老」の扉を開き、
AIの進歩が労働や学びの再定義へと駆り立てる。
そして人間と機械の境界も崩れる。
 
テクノロジーの進化が生き方や社会の仕組みを変える時代。
人間とは何か。答えを探る道が始まる。
(2019年1月1日 日経)
 
渾身の冒頭記事。社会のアジェンダを示している。
同感。
得心したのは「労働」や「学び」の再定義が始まっているということだ。
 

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tom's eye 139. ビジネス書最前線 ​

拙著「スマホメモ」では面白いことが起こっている。
 
アマゾンの中で、リアル書籍より電子書籍の方が売行きがよいのだ。
 
担当者によると、「ビジネス書は電子書籍の比率が元々高い。ただ、これほど差がある
のは珍しい」とのこと。
 
スマホメモ」というタイトルが電子書籍を好むユーザーとの親和性が高い
という理由もあろう。
 
ただ筆者が考えているのは、
ビジネス書のようなノウハウものは、どんどん電子化が
進んでいくということだ。
 
何故なら、電子の方がコピペや一部読みなど必要な部分だけ活用する
使い方ができる、あるいは、必要な部分はどんどん動画化するなど
よりわかりやすく伝えることができるからだ。
 
大胆な予言をすれば、
ビジネスや教育関係の本はいずれ動画を駆使した
電子コンテンツに変わっていくだろう。