AI時代の泳ぎ方

AI時代のリスキリング論

tom's eye 45. 働き方改革とAIの時代

副業解禁の流れも、組織から個人への大きな流れの一環と考えるとわかりやすい。

 

会社は、例え、家でデイトレーダーをしていようと、会社で一定のパフォーマンスを発揮してくれれば構わないという考え方になってくる。

これからは、会社の機能が細かく細分化され、構成員はそこにはまるものを提供してくれれば必要十分という方式になってくるのではないか。

その中で会社が成長を保つには数あるピースの中で、高度の専門性が必要とされるものや自社にはないイノベーションを起す「ピースを探し当てる」ことが重要になってきている。

 

我々人材側から見ると、普通の人が到達できない専門性を持つか

世界にある様々な知識を組み合わせて今までにないものを生み出す能力を持つことが求められている領域だ。

 

そして、本格的なAIの時代になると、専門性の領域をAIが代替するようになるだろう。

残るは後者だ。

 

 

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​tom's eye 44 気づく力(これからの知の創造)

世界から猫が消えたなら』や『四月になれば彼女は』の著者 川村元気氏は、気づく力が大事と言った。

 

情報はある。インターネットで取り放題だ。

自分が遭遇する無尽蔵の情報から、自分の問題意識に触る情報に気づくか否かが大事ということだろう。

もっと言えば、問題意識に合わせ、情報を引き寄せること。

 

しかし、自分の経験から言うと、この問題意識を持っているかどうかの方が大事で、

日頃からそれを持つことにより、一見、それと関係ない事象に、ハッと気がつき、

関連付けられる、そういう訓練が大事な気がする。

 

            

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tom's eye 43. 副業解禁の狙い(働き方改革とは)

多くの会社が副業OKに走り出す動機の本音は、社員のつなぎ止めだと思う。

 

シェア社会の進展で有能な社員は余った時間を他の収益モデルにコミットしたい。

 

実際、副業なし正社員でいるよりもフリーで色々な収益機会を築いた方が身入りが良い社会になってくるだろう。

 

企業側は辞められるよりも、該当社員の能力のメインを自分の会社で発揮してもらいたい。

そんな狙いが透けて見える。

 

但し、企業の本音は、能力・成果が見える社員に対しての施策であって、

副業によって会社の期待するパフォーマンスが下がる社員は、肩たたきに合うシステムでもある。とも思う。

 

 

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tom's eye 42. 幸せとは何か(老人偏重社会の根拠)

2016年の日本の出生数が100万人を割った。

日本は高齢化先進国だから、このトレンドが全世界のトレンドになる。

 

人類は自らの子孫出生抑制という生物前代未聞の要因で滅亡へ向かうステージに入った。

 

そこにある大きなインサイトは、恐らく「個人最大幸福主義」だ。

他人よりも、家族よりも、子供よりも自分の今の幸福にプライオリティを置く風潮だろう。

 

高齢者偏重社会はこのインサイトから来ており、

2020年に、60歳以上が3分の1を超える状況では、選挙における若者の1票の価値を高齢者の2倍にでもしない限り、変えられないのではないか。

 

一方、この「個人最大幸福主義」からすれば、高齢者も何も介護を受けてまで生きていたくはないというインサイトがある。

この意識がもっと顕在化すれば、健康なうちに死ぬ権利を獲得するという

これまたこれまでの倫理観を覆す社会が訪れる可能性もある。

 

                                                

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tom's eye 41. 幸せについて

人間何が一番幸せな状態なのかというと、いくつかあると思う。

 

僕の考えだが、その一つは

自分の目標に向かって突き進んでいる時。それを通じて成長感を味わっている時。」だ。

 

だから、目標が達成されてしまうと、一瞬の幸福感は味わえるが、

その後すぐ喪失感が現れ、長い間苛まれる。

 

何故なら、成長感が失われるからだ。

 

このことは長年生きてきてわかってきた。

 

アフター60は、サラリーマンというレールからはずれ、人生の中で、未知の世界であり、かつ身体や記憶力が衰えていくステージだが、

 

仕事にしても、研究にしても、趣味にしても、健康にしても、何らかの目標を設定して、成長感を失わないテーマを見つけることが大事だ

 

          

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tom's eye 40. 今はやりのマインドフルネスとは

人間は雑念があるもの。

 

雑念の真っ只中にいるとストレスになる。

 

マインドフルネスは、自分が雑念があるなと客観視できる状態。

 

例えば、呼吸、鼓動、自分の五体など物理状態を感じること。

 

上記は、Eテレの「サイエンスZERO」のマインドフルネス特集から引用。

 

そうか。マインドフルネスとは、脳による妄想を排除し、

肉体の物理に気を配る精神の状態なんだな。

 

毎日マインドフルネスの時間を持つことで、遺伝子の働きも変えることができる。

慢性炎症を抑える効果があると実証されたとのこと。

 

※ちなみに、慢性炎症を抑えることこそ、健康で長生きができるコツということが言われている。

 

脳の肥大化の時代だからこそ、こうした対極にあるリフレッシュの方法を色々模索するのだろう

 

そう言えば、この所、「今日は何処の喫茶店で作業しようか」とか「何処で飯食おうか」とかで悩みまくっていて、雑念に覆われていたかも。

 

こういう時こそ「スマホのAIコンシェルジュ」に助けて欲しい。

 

          

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tom's eye 39. 情報遮断する脳

人間は、目の前にある有益な情報に気づいても、それに興味を示さない。むしろ、脳がそれを遮断する時がある。

 

例えば、僕はiPhoneに頻繁に文字入力するが、その時、「」や『』をつける場面が多発する。

その時、いちいち、‘かっこ’と文字入力していたのだが、ある時、友人にショートカットキーを教えてもらい、それ以来、便利で簡単なので頻繁に使っている。

これで文字入力の時間効率は飛躍的に向上した。

 

※「や」のキーを右か左にスラッシュすることで、「」が出現する

 

しかし、彼に教えてもらわなければ、半永久的に気づかなかったであろう。

自分で、‘ショートカットキー’で検索すれば、すぐわかっただろうが、調べてみようとも思わなかったからだ。

 

例えば、ふるさと納税の情報。

その仕組みと便益を、今度は僕の方から、iPhoneの操作を教えてもらった友人に教えた所、何となく良さそうだとは知っていたが、直接的に自分の利益になるとは知らず、新聞やスマホでたびたびその記事や話題が出てきても、無視していたとのこと。

 

しかし、僕から、ほとんど出費無しで、地域の特産品が貰えるんだよとその仕組みを話したら、さっそく申し込んだ。

 

※約3千円の出費でA5ランクの和牛や天然うなぎなどの謝礼品がもらえること。

 

彼の年収をもってすれば、相当寄付できるから、たくさんの返礼品が手に入るはずだ。

これも、僕が教えなかったら、半永久的に気づかなかったかもしれない。

 

 

前者は、目前の作業に没頭するあまり、その工程での手間が省ける技があること知ってても後回しにする。

 

つまり、後々どれだけ便利になるかに思い巡らさない自分がある。

急がば回れっていうことわざがあるのにね。)

 

後者は、名だけ知名。

中身や内容のある知名や認識、つまり理解に至らなくても満足してしまう。

 

たとえ世間で騒いでいても、「ああ、知ってるよ。けど、自分には関係ない。」と思い込み、無視してしまう。

 

両方ともありがちな人間の所作だ。

 

「自分に有益と知っていても、脳が反応しない」って、人間の脳のコントロールって、難しいよね。

 

     

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