AI時代の泳ぎ方

AI時代のリスキリング論

tom's eye 161. LINEの価値は1年300万円

LINEの価値は3,000,000円
「いくらもらえたらLINEを1年間やめますか」という質問に対し
一人当たりの平均金額がこれだ。
 
つまりこうした無料サービスに利用者が感じる価値の大きさ
が浮き彫りになった。
 
野村証券によればこうした無料サービスはGDP比8%
の価値があると弾く。
(2月27日 ニューエコノミー日経より)
 
記事は消費者余剰の存在や経済成長の新しい測り方の必要性に言及しているが、
目をつけるべきは、なぜこうした無料サービスが可能なのか
と言うことだろう。
 
答えを端的に言えば、
デジタル情報技術を使えば劇的なコストダウンが可能になり、
一部のサービスを無料にして、他の分野で回収する
という大胆なビジネスモデルを作ることができるからだ。
 
逆に言えば、デジタル技術を使い
こうした劇的なビジネスモデルの転換を成し遂げたところが勝者になる。
 
しかし、オールドエコノミーに依存していると、それへの転換が非常に難しい。
それが今の日本。
なぜなら、既得権益=レガシーが邪魔をするからだ。
 
新聞社がそのいい例だ。
経営者の本音はさっさと電子版で儲けるビジネス体制にしてしまえばいいが、
宅配ネット網というレガシーを維持しなければならず、
未だにノロノロしている。
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tom's eye 160. 大人のモチベーション管理は難しい ​

と言っても、社員とか部下のことではない。

当の自分のこと。

最近つくづく思うのは、
自分のやる気やモチベーションの管理の難しさだ。
 
例えば、仕事のとっかかり。
強引に着手すれば、それなりにできることはわかっていても、
その「さあ、始めよう」
というやる気がなかなか起きないのだ。
 
振り返ってみれば、小学校の時から悩んできた課題だ。
特に、夏休みの日記なんか一番やる気が起きなかった
 
こういう時は、「君ならできる」とか「君はすばらしい」とか
褒められるのが一番というのは、
過去の幼児体験からわかっているが、
大人になってからはそのシチュエーションをつくるのも難しい。
 
競争心理を利用して「〇〇君には負けたくない」という
モチベーションの作り方もあるが、
大人の仕事で「誰々に負けないように」というのもなんかなあ。
 
これらは、犬にも猫にもわからない人間特有の悩みなのではないかな。
人間らしさの原点なのかも
 
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tom's eye 159. 日本の会社は、やる気のない社員が7割。本当か?

日本の会社は、やる気のない社員が7割
 
 
米ギャラップが企業の従業員のエンゲージメント
(仕事への熱意度)を調査したところ
「熱意あふれる社員」の割合は、米国が32%なのに対し、
日本はわずか6%にすぎなかった。
調査した139カ国中132位と最下位級だ。
 
逆に、やる気のない社員の割合が70%。
しかも日本は「周囲に不満をまき散らしている無気力な社員」の割合が24%、
に達した。
(2月21日 働き方進化論 日経より)
 
このデータは筆者には、にわかには信じ難かった
海外で日本人以外と働いていた時、むしろ逆の印象を持っていたからだ。
 
しかし、アンケートなどでよく現れるのは、
いずれの質問に対しても、日本人のポジティブ度合いが低いことだ。
筆者の経験では、日本人以外は、自己防衛意欲というか、
自己肯定感が相対的に強いように感じる。
つまり、極端に言うと、実力以上の自分を見せようという傾向がある。
 
従って、一概にこのアンケート結果を鵜呑みにはできないが、
それにしても、ここまで差があるということは、
このことを差し引いても明らかに有意差がある
と言える。
 
何故なのか?
 
一つは、日本の会社の終身雇用という独特の制度が
このような現状をもたらしたと言えるだろう。
 
つまり、終身雇用の名の下に、
最初はやる気があっても、競争に敗れて、
次第にやる気を失っていく社員を
温存、囲い込むことに甘んじてきた
 
その結果、国際生産性を下げてきた。
 
長く賃金を上げずにきたというのも
やる気を削いできた一因だろう。
 
要は、日本国自体が、組織の中で、
誰かに頼るという護送船団制度を
文化的に温存し
国際水準に対して
埋めようとしても埋めきれないギャップが顕在化してしまった
と言えないだろうか。
 
働き方改革と言っても、ここを変えないと
国際競争には勝てないのではないか。
 
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tom's eye 158. これから益々「考える」という行為が重要になる ​

世界中のありとあらゆる情報が
検索で縦横無尽に収集できるようになった今、
自分基準で、机の上にそれらを並べることが
できるようになった。
 
すると、知識創造という行為は、それらを
どう取捨選択するのか
どう組み立てていくのか
根っこは何か
という次のプロセスに目が移り、
相対的に焦点が集まっている。
 
そこでますます重要になってくる
のが「考える」という行為だ。
「問題解決の教科書」や「地頭力を鍛える」などの
書籍が受けている理由はその辺にあるだろう。
 
この考えるという行為に当たって、
日頃の「思考メモ」習慣
大切な役割を果たすと僕は考えている。
 
考える行為は、
インプットとアウトプットで成り立っているとも言えるが、
その過程で、「思考メモ」と言う行為は、
その要(かなめ)の役割を果たす
思うからだ。(下図参照)
  
   

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思考メモの位置づけ
拙著「スマホメモより」

 

スマホメモ 仕事と人生の質を上げるすごいメモ術

スマホメモ 仕事と人生の質を上げるすごいメモ術

 

 

tom's eye 157. サムソン折り畳みスマホ発売とスマホメモ

スマホの手帳欄には欄外がないじゃないですか。
でも手帳には欄外みたいなスペースがあるからすぐ書き込める」
手帳評論家 館神龍彦さんが、CBCラジオ raditube  北野誠のズバリで言っていた。
 
なるほど確かにそうだ。
 
欄外に書き込めるのが、手書き手帳やノートの大きなメリットなのだ。
人間の頭は「ここにこの文章を書くべし」と杓子定規に決められていることに
窮屈さを感じる。
 
実際、書き漏れや全然違う情報を思い出し書き留めておいたり
ちょこっとしたアイデアが浮かび
欄外にはみ出して書き留めておくことがよくある
 
だとしたら、スマホメモにもそういうスペースを作る工夫をすればいいわけだ。
 
折りたたみスマホが登場すれば、是非そういう発想で作って
欲しいな
と拙著「スマホメモ」では訴えていた。
 
  ↓
スマホメモ 仕事と人生の質を上げるすごいメモ術

スマホメモ 仕事と人生の質を上げるすごいメモ術

 

 

 

と思っていたら、本日
サムソンが折りたたみスマホを4月に発売すると発表した。
見開くと、欄外のある手帳として使えるようになっているといいなあ

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サムソンが折り畳みスマホを4月に発売


 
 

tom's eye 156. 空間のマネタイズが進行

背景にはリアル価値の見直しがある。
 
わかりやすいのは、ライブコンサートや美術館などの盛況。
 
客単価が高いのにもかかわらず
ライブやリアルで見たいという人々が押し寄せている。
 
一方、目線を変えれば
ウィーワークなどシェアオフィスやコーワーキングスペースの増加は
シェア経済の進展という背景もあるが
働く環境、思索する空間の価値化、有料化ということもできる。
 
大きく捉えれば、人間の過ごす時間に合わせ、
空間をいかに快適なものにし、マネタイズしていくかの流れとして
捉えることができる。
 
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tom's eye 155. AIが普及した後の競争原理は?

AIが普及することで、個人の働き方や会社がどう変わるか考えてみた。
 
個人の働き方は、ありがちな傾向として、
AIが出した結論を鵜呑みにして実行する習慣がつき、
自分で考える癖がなくなること。
 
一方、会社はAIを信じて戦略や施策を進めたのに
何故か結果が出ない。むしろ失敗することが多い。
 
結果、負のスパイラルに陥り、結局競争に負ける
 
以上は、負の側面を強調したものだが、このようなことが起こる予感がしないだろうか。
 
何故、そんな予感がするかと言うと、
 
世界が一つの市場になり、益々ゼロサムゲームの様相を示す中、
多くの企業がAIを使うようになり、同じ戦略や施策が重複、
結局同質化競争の中、大きな企業に負けてしまう。
 
では、こうしたスパイラルに陥らないためには何が重要か。
常に自分で考える
他のAIに先んじるPDCAのスピード
そのために、常にAIに教師データを与える人間の存在
 
つまり推定結論は、常に人間が主体性を持ち、PDCAもスピードを持って進めて、
AIにも常に新鮮な教師データを与えて競合より先んじて対処していく。
 
 勝つための所作は、
結局、今とあまり変わらないのだ。
 
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