2017-01-01から1年間の記事一覧
将棋の羽生三冠とプリファードネットワークス岡野原副社長との対談の続き 羽生善治氏: 「学習する方法を機械から学ぶという時代は来るのでしょうか?」 岡野原副社長: 「来ると思いますね。人間が最も学習しやすいのは、難しすぎず、簡単過ぎない問題を与…
僕は将棋が好きで、中でも羽生善治三冠が好きだ。 彼を好きな理由は、単純で、棋士の中で、生涯勝率71.6%(2017年2月時点)という図抜けた頭脳を持っているから。 その彼がAIをどう見ているか、日経ビジネスに載っていたので紹介したい。 羽生善治: 「将棋…
コンピュータが追いつけない分野として、 ・社会的知性…社会的洞察力、交渉力、説得力、他者を支援し、面倒を見る力 ・創造的知性…オリジナリティ、芸術性。芸術性とは、工業的な実用性が基準ではなく、人の心を惹きつけるフォルムやストーリーがあること。 …
AIが雇用を奪う恐怖に関する記事が喧しいが、 「自分がAIを使う側になる」と考えると状況は一変する。 例えば、自分の業務にAIを組み込むことで生産性を劇的に上げることができる。 結果、自分の時間が増える。 そこを何に使うかが問われる時代になる。 仕事…
これからの教育のキーワードの一つは、「能動脳を創る」ではないか。
教育は、これからどう変わるか。 ITの効用は、好きな時間や場所で学べるようになること。ネットに集まるデータを分析し、一人ひとりに最適な学習法を提示できること。 これを万人が平等に享受できる世の中になる。 上記のようなコンテンツ享受の最適化が行わ…
働き方改革で次々とブラック企業が槍玉に挙げられている。 この動きは一種教育改革にも符号する部分がある。 つまり、社会全体が結果重視の世界から、「生き方」というプロセス重視の社会に変わっていく過程だという気がするのだ。 「毎日を気持ち良く幸せに…
セルフブランディング=自分の発言や記述、演じたりしたことで、自分はこういう人ですと一定のパーセプションを獲得活動は、往々にして、「自分はこう思われてるだろう。」ということと、「他人、周囲は自分をこう思ってる。」という実態は異なるものだ。 セ…
働き方改革。 今は会社の中の正規、非正規という構図で非正規の底上げを図っているが、 そのうち、組織対フリーランスという構図に変わってくるのではないか。 というのも価値づくりの底流が、組織ぐるみのパフォーマンス志向から、個人能力のつなぎ合わせに…
ニューヨークを本拠地にブロックチェーンの分散型アプリやツールを開発しているコンセンシス社は、 最先端のマネジメント科学に基づくホラクラシーというワークスタイルを取り入れている。 その基本方針は、 ①役職ではなく役割 ②権限の委譲ではなく分散 ③社…
副業解禁の流れも、組織から個人への大きな流れの一環と考えるとわかりやすい。 会社は、例え、家でデイトレーダーをしていようと、会社で一定のパフォーマンスを発揮してくれれば構わないという考え方になってくる。 これからは、会社の機能が細かく細分化…
『世界から猫が消えたなら』や『四月になれば彼女は』の著者 川村元気氏は、気づく力が大事と言った。 情報はある。インターネットで取り放題だ。 自分が遭遇する無尽蔵の情報から、自分の問題意識に触る情報に気づくか否かが大事ということだろう。 もっと…
多くの会社が副業OKに走り出す動機の本音は、社員のつなぎ止めだと思う。 シェア社会の進展で有能な社員は余った時間を他の収益モデルにコミットしたい。 実際、副業なし正社員でいるよりもフリーで色々な収益機会を築いた方が身入りが良い社会になってくる…
2016年の日本の出生数が100万人を割った。 日本は高齢化先進国だから、このトレンドが全世界のトレンドになる。 人類は自らの子孫出生抑制という生物前代未聞の要因で滅亡へ向かうステージに入った。 そこにある大きなインサイトは、恐らく「個人最大幸福主…
人間何が一番幸せな状態なのかというと、いくつかあると思う。 僕の考えだが、その一つは 「自分の目標に向かって突き進んでいる時。それを通じて成長感を味わっている時。」だ。 だから、目標が達成されてしまうと、一瞬の幸福感は味わえるが、 その後すぐ…
人間は雑念があるもの。 雑念の真っ只中にいるとストレスになる。 マインドフルネスは、自分が雑念があるなと客観視できる状態。 例えば、呼吸、鼓動、自分の五体など物理状態を感じること。 上記は、Eテレの「サイエンスZERO」のマインドフルネス特集から引…
人間は、目の前にある有益な情報に気づいても、それに興味を示さない。むしろ、脳がそれを遮断する時がある。 例えば、僕はiPhoneに頻繁に文字入力するが、その時、「」や『』をつける場面が多発する。 その時、いちいち、‘かっこ’と文字入力していたのだが…
TVをボーッと見ていたり、一日自分の身にならないことをして過ごしたりすると、 えも言われぬ虚無感、無為感に捉われる。 例え正月でもだ。 これは自分の性格もあるかもしれないが、 時代の流れ、時代の空気のせいもあるかもな。 ネットで情報を自主選択でき…
日本と中国の合弁会社は「言葉が違う」「文化や価値観が違う」に加え、「親会社の思惑が思いっきり違う」という、現場にとっては非常につらい“違い”があります。 特にビッグプロジェクトともなると、これを着地させるための労力と負荷は本社勤務時代とは比較…
「他人からのアドバイスが素直に聞けない。」 人は誰しもそんなところがあると思います。 上司や部下の進言が正しい気がするんだけど、なんか聞けないなぁ、というようなわだかまり。 中国人の場合、諸事情あるのか、とにかく日本人からのアドバイスをなかな…
現代人は昔に比べ、情報摂取行為に我慢が足りなくなっているという傾向があると思う。 リモコンによるTVのザッピング視聴だけでなく、スマホ、PSによるザッピング行動が格段に増えているという影響があるのではないか。 情報取捨選択技術が進歩したことが人…
文科省が進めている2020年度新学習指導要領にアクティブラーニングという考え方がある。 アクティブラーニング(以下、AL)とは、 「課題の発見や解決に向けて主体的、協働的に学ぶ学習」 それによると、これからの時代に求められる資質、能力は、 「自ら立…
AI時代に求められる知と題して、20016年12月24日の日経社説では、「知識や体験を元に、物事を多面的に見る力や考える力、ひらめきを生む感性を備えること。」とあった。 僕に言わせれば、もう一つ。 「やってやろう」というモチベーション力を養うこと。 そ…
毎日をいかに充実して過ごすか。 人とのコミュニケーションや情報からの刺激を受け、やる気が高まっている時を逃さず作業に着手するのが一番と最近思う。 というのも、やる気が高まったその刺激の瞬間から離れた途端、他のどうでもいい情報が次々と脳に舞い…
中国人の日本での爆買いは終わり、旅行業界は、もの消費からこと消費の対応に追われている。 日本人はとっくにこと消費に移行している。 そして、マーケティングの焦点は、「こと」というものに人間がどういう興味を示すのかということの解明。 キーワードは…
行きつけの美容院のオーナーに面白い話を聞いた。 元々英語が話せるのがウリで、西欧人の駐在員のお客さんが多い店だったのだが、 最近、日本に旅行に来た一見さんが突然やってくるのだと言う。 理由は、その美容院は時々フェイスブックに広告を出したりして…
これからは脳をいかに生かすかの時代である。 一方、人間は忘れる動物である。 だからメモは非常に重要な武器になる。 スマホによってメモ革命が起きる。 事実、僕は日々のメモで脳に刺激を送り続けている。 その結果がどうなるかわからない。 ただ確実なの…
働き方改革は、雇用形態を二つに分けて考える必要がある。 一つは、定型化した業務中心の労働力としての雇用。 もう一つは、創造的な業務中心の成果を上げるための雇用。 今、議論すべきは後者。 ワークスアプリケーションズCEO 牧野氏(2月25日 日経)より …
電車の中を見渡すと誰もがスマホにのめり込んでいる。 スマホとの接触時間は、ゲームをしようとチャットをしようと、個人がその世界に没頭する時間だ。 これを個人時間と呼ぼう。 一方、移動時間も含めて他者や社会に接触している時間を公共時間とする。 最…
ゆとり教育、働き方改革。この2つは共通のコンセプトだ。 人間が豊かに暮らすにはどうしたらいいか、働き方という本丸に来た。 向かう先は、「豊かな暮らし」や「人の幸せ」の定義に。 経済を超えたもの、つまり、「心の持ちよう」に話が及ぶのは必至だ。